みなさんは、インターネットを見る時、どのブラウザを使って見ていますか?世界の半数以上の人は、Microsoft社の「Internet Explorer」を利用しています。今回は、28日に発表があった「Internet Explorer」の脆弱性をふまえ、ブラウザについてご紹介します。
Internet Explorerの脆弱性
先日、4月28日にアメリカ国土安全保障省がMicrosoft社の提供する閲覧ソフト「Internet Explorer」を使用しないよう警告と別のブラウザを使用するよう呼びかけがありました。危険性があるとされたのは、以下のバージョンです。
- Internet Explorer6
- Internet Explorer7
- Internet Explorer8
- Internet Explorer9
- Internet Explorer10
- Internet Explorer11
「Internet Explorer」バージョン6から11を使い脆弱性を利用された場合、ハッカーなどから攻撃される可能性があります。
脆弱性とは
脆弱性とは、簡単にいうとコンピュータのセキュリティ上の弱点のことを言います。弱点をハッカーなど第三者から悪用される可能性があるため、大抵は、このような脆弱性が発見されると修正プログラムが提供されます。
発見された「Internet Explorer」の脆弱性では、『悪意のある細工がされたコンテンツを開くことで任意のコードが実行される』(独立行政法人情報処理推進機構より)というものです。悪用された場合、「Internet Explorer」の異常終了やウイルス感染などの被害が考えられます。
(独立行政法人情報処理推進機構より)
また、他のブラウザでは、Google Chrome、Firefox、Safariなどを推奨しています。
世界のブラウザ利用率
ブラウザとは、私たちがホームページなど閲覧する際に使うソフトのことです。Windowsのコンピュータには、最初から入っているので、自分の使いたいブラウザを新たにインストールしない限り、多くの人は「Internet Explorer」を利用しているでしょう。 Net Applicationsから2014年3月のウェブブラウザ利用率をみてみると、世界の半数以上が「Internet Explorer」を利用している結果がでています。
(マイナビニュース「Chromeがシェア2位に−3月ブラウザシェア」より)
中でも「Internet Explorer8」の利用率が高く、最も利用されているウェブブラウザとなっています。Chrome+とFirefox4+は、同程度の利用率ですが、後を追いかけるのは「Internet Explorer11」となっているので、やはり「Internet Explorer」の利用率は根強いと感じます。
(マイナビニュース「Chromeがシェア2位に−3月ブラウザシェア」より)
世界地図でみる国別ブラウザでは、アメリカやヨーロッパでは、Google Chromeが普及していますが、日本はやはり「Internet Explorer」の利用者が多いようです。
- 青:Internet Explorer
- 緑:Google Chrome
- オレンジ:Firefox
- 赤:Opera
- グレー:Safari
(「地図で見る、国別最も使われているブラウザ」より)
最後に
最新版である「Internet Explorer11」にも脆弱性がみられるとあり、多くの人が困っていると考えられます。また、よくわからずにそのまま「Internet Explorer」を利用している人もいるでしょう。絶対使ってはいけないということではありませんが、修正プログラムが発表されるまでは、「Internet Explorer」の使用を控えるか、別のブラウザを利用することをおすすめします。上記に別ブラウザのリンクを繋げたので、良ければそこからインストールしてみてはいかがでしょうか。コンピュータの仕組みを正しく理解することで、多くの情報を得ることができ、充実した生活が送れるようになりたいですね。