アメリカの若年層を中心に支持を受けているSnapchatはチャットとビデオ通話、2つの新機能を発表しました。この新機能は現在、iOSとAndroidには適用済みのようです。
今までSnapchatは数秒で消える写真共有機能を有し、人気を博していましたが、チャットとビデオ通話を備えたことによって、より“一般的な”メッセンジャーアプリに近づきました。しかし機能が追加されても、Snapchatの良いポイントであった“すぐ消える”という核は健在のようです。
まずは、Snapchatが公開した動画をご覧ください。
1. チャット
メッセンジャーで最初に使う機能と言えばチャットです。この機能が追加されたことで、さらにSnapchatは使われやすくなるのではないでしょうか。
チャットを送りたいときは、リストの中から送信したいフレンドを右フリックすることでチャット画面が開きます。あとは、一般的なメッセンジャーアプリと同様ですが、今のところ絵文字は使えるようですが、スタンプは無いようです。
チャット画面から移動(他のユーザーの画面に移動したり、アプリを閉じたり)すると、全てのチャットログは消えるようになっています。
2. ビデオ通話
チャットトレイを自分と相手が同時に開いているとき、入力画面の右側にあるボタンが青に変わります。青になっているタイミングでボタンを押すとビデオ通話が開始します。
このビデオ通話は画面をタッチしている間だけ行われ、指を離すと終了します。AとBが通話しているときに、Aだけが指を離すと、Bのビデオだけが共有されます。短期間だけ共有されることを旨とするSnapchatらしい配慮と言えるでしょう。
また、ビデオを撮影するカメラも前面と背面を指の位置で選択できるようになっています。画面上部に指を持って行くと背面、下部へ持って行くと前面カメラです。Snapchatで一大ブームとなったセルフィー(自撮り)だけではなく、今自分が見ている景色なども共有できるわけですね。
もちろん、ビデオ通話なので終了すればログは残りません。
最後に
一般的なメッセンジャーは現在の激しい競争へ入り込む余地は無いように思いますが、Snapchatの機能追加はすぐに消えるというコンセプトに基いているため、十分に差別化要因となっているのではないでしょうか。
「なお、このメッセージは自動的に消滅する」というのは、多くのSF作品で利用されているように、多くの需要があるはずですから。