最近ネットでよくみかける”ウェアラブル”という単語ー。”ウェアラブル”とは一体なんなのか、また、”ウェアラブル”でなにができるのか、ウェアラブル製品を例に簡単にご紹介していきたいと思います。
ウェアラブルってなんだ?
ウェアラブルとは、”ウェアラブルコンピュータ”といわれ、常に身につけて持ち歩くことができ、スマートフォンなどのように必要な時に電源を入れて使用するのではなく、常に電源が入っていて使える状態にある小型のコンピュータのことです。現在は、腕時計やメガネなどに搭載され、製品化されています。 Googleトレンドでも、日本の”ウェアラブル”の検索率は伸びてきています。
(過去12ヶ月間)
世界的にみると、今年に入ってから”wearable”の注目度が上がってきています。人気度で1位にニュージーランドが上がっているのは、2013年に首都ウェリントンで「ウェアラブル・アート」が開催されたためではないかと考えます。この「ウェアラブル・アート」は、”ウェアラブルコンピュータ”とはまた別のもののようです。
ウェアラブル製品で、できること
では、ウェアラブル製品を例にウェアラブルではどのようなことができるかみていきましょう。
Google Glass
2014年4月15日(米国時間)に一般発売が開始されたGoogle Glass。価格は、1500ドルで、日本円で約15万程度と、気軽には手が出せない価格です。
「Google Glass」は、音声コマンドによって、操作ができる仕組みになっています。「OK, glass」と喋ると起動することができます。基本的に音声によって操作するので、ハンズフリーで、スマートフォンとは違って画面を見つめて指で操作することはありません。「Google Glass」では、以下のような機能を音声コマンドで実行することが可能です。
- ビデオ撮影:「OK, glass, record a video.」
- 写真撮影:「OK, glass, take a picture.」
- 検索:「OK, glass, google [search query].」
- 画像検索:「OK, glass, google photos of [search query].」
- 翻訳:「OK, glass, say [text] in [language].」
- 道案内:「OK, glass, give directions to [search query].」
- メッセージの送信:「OK, glass, send a message to [name].」
(wikipediaより)
動画をみると、メガネをかけたレンズの右上に天気予報やナビゲーションなどが表示されています。なにか音声コマンドで、操作する際はこの右上の部分に表示されるようです。また動画では、ハンズフリーで使用する臨場感やアクティブさが伝わってきます。メガネ型は、ビデオ撮影や写真撮影などに特化していると考えます。
Ring
「Ring」は、日本の企業ログバーが開発した指輪型ウェアラブルデバイスです。アメリカの「kickstarter」より、予約購入ができます。価格は165ドルで、日本円で1万6千円程度です。こちらは現実的な価格で、より身近にウェアラブルを感じることができそうです。日本では、7月より出荷予定になります。 Ringは、人差し指にはめて、文字や絵文字を書くことによって様々な操作が行えます。
- カーテンの開閉
- テレビのON
- フリックでの文字入力
- 支払い
- 音楽の再生、ボリューム調整
- ドアロック解除
- プロフィールの交換
動画では、上記のような操作が「Ring」で行なえるようです。また、スマートフォンと連携させるとこによって、自分で決めたジェスチャーで、操作させたいものを動かすことができます。「Ring」では、スマートフォンのような細かい操作はなくなり、大まかなジェスチャーを行なうことによって、身の回りの生活が便利になるイメージを受けました。
また、Appleからは「iWatch」か発売される噂があり、腕時計型のウェアラブルデバイスになりそうです。ネットでは、噂などを元に作られた画像が出回っていますが、Appleの公式発表で明らかになるでしょう。
最後に
”ウェアラブル”について、いかがでしたでしょうか。今まで映画やゲームなどで見た最先端技術は、どんどん私たちの生活に身近なものになっていっています。そして、進化し続ける最先端技術によって、私たちの生活はより便利な方へ向かっています。ガラケーからスマートフォン、タブレットと進化を続け、ウェアラブルでテレビを付けている日もそう遠くないかもしれません。
(Photo: Hackable watch of the future! by Robert Scoble)