Facebook Developersのブログで、Facebookのニュースフィードアルゴリズムのアップデートを通知するNews Feed FYIが新しく公開されました。
- Giving people more control over when they share from apps
- News Feed FYI: Giving People More Control Over When They Share from Apps
今回の要旨は、アプリを利用した際、自動的に共有することと、その内容を明示しなかったものの表示を減らすというものです。
このアップデートの背景
このようなニュースフィードのアップデートが行われた背景には、ユーザーが意識しないうちにアプリから共有が行われていたということがありました。こうした投稿の75%はユーザーからスパム報告がなされ、ニュースフィードからは消えていったとされています。
しかし、依然として意識しないうちに共有を行うアプリは存在し続けています。Facebookはこうしたアプリよりも、ユーザーが自発的に共有を行ったもの方が重要(=ユーザーが望んでいるもの)だと考え、ニュースフィードで表示する共有を優先的に行うとしました。
どのように変更を行えばよいのか?
もし、今、アプリでユーザーが意識しないうちに共有を行っているとすれば、どんな形に変更すればよいのでしょうか? Facebook Developersのブログでは、このような形に変更しようという提案を行っていますので確認しましょう。
1. オープングラフで投稿を共有することを明示する
投稿を共有する際に、「これから共有を行う」ということを誰もが理解できるようにする必要があります。この具体例としてInstagramがあげられています。アップロードした画像をこれからどこへ、どんな内容で共有するのかはっきり分かりますね。
2. メッセージとして共有する
アプリの共有方法のひとつとして、メッセンジャーで個人間共有が提示されています。このときの流れとしては以下の通りです。
- アプリ内の共有からメッセンジャーを選択
- ダイアログで文字の入力 + 共有するものの確認
- 共有
ニュースフィードと違ってメッセンジャーは1人にしかリーチできませんが、友達から直接的な呼びかけが行えるため共有の目的を達成できる可能性は非常に高くなります。この機能を説明する際には、Redfinのアプリが活用されています。
- App Links(オープンソース) : アプリとアプリを簡単に結びつけられるようになります
3. デスクトップからモバイルへ通知を送る
最近のウェブサービスにはソーシャルログインできるものが多くあります。こういう場合にはモバイルに通知を送ることができます。
Rdioではデスクトップアプリの会員登録をFacebookのソーシャルログインで行ったユーザーに向けて、モバイルアプリのダウンロードを促す通知を送っています。
4. モバイル向けの新しいいいね!ボタン
Facebookは先日のディベロッパー向けカファレンスf8で、モバイルアプリ向けの新しいいいね!ボタンを発表しています。現在はiOS向けのベータバージョンのみ提供されています。
Facebookがサンプルとして提示したのはTechCrunchのアプリで、新しいいいね!ボタンを利用しています。いいね!を押すと、記事に対するコメントを書き込めるようになっており、そこからFacebookへ共有できるようになっています。
最後に
みなさんが提供しているアプリは、これから共有するということを明示していますか?
Facebook Developersのブログにはモバイルアプリ向けのヘルプが多く書かれていましたが、PCのアプリにも同じようなものが時々見られますので、こちらにもペナルティが課せられるのではないでしょうか。
一度、提供しているアプリの共有タイミングを見直してみましょう!