建物がスクリーンに!今話題の「プロジェクションマッピング」とは?

今、建物などの立体に映像を映し出す「プロジェクションマッピング」が注目を集めています。立体に投影される映像は、光ったり、動いたりしているように見え、通常の平面のプロジェクターでは、体験することができない映像を見ることができます。今回は、「プロジェクションマッピング」について簡単にご紹介したいと思います。

「プロジェクションマッピング」ってなんだ?

通常私たちが映像を投影する際に使用する平面のプロジェクターに投影するのではなく、「プロジェクションマッピング」は、建物や家具などといった立体の物に映像を投影する技術のことを指します。

「プロジェクションマッピング」はこうやってできている!

実際に投影する立体素材を3Dでモデリングしたり、レーザースキャナーなどで取り込みます。そして、立体に投影する映像表面に投影する映像を作成し、2つの情報を合わせたものを投影する立体素材にぴったり重なるよう合わせて投影することにより、映像が動いたり、光ったりしているように見えるのです!また、目の錯覚などを利用することで、よりリアルな映像を作り出すことができます。

「プロジェクションマッピング」という空間演出/プロジェクションマッピング協会 石多未知行 より)

日本では、2012年9月22日・23日に行なわれた東京駅での「TOKYO STATION VISION」の開催で、多くの人が「プロジェクションマッピング」を知るきっかけとなりました。その反響は大きく、「TOKYO STATION VISION」では予想以上の多くの人が押し寄せ、開催2日目の途中で中止になってしまったほどです。

現在、「プロジェクションマッピング」は様々なシーンで利用されています。日本でも東京駅を初めとし、ビジネスやエンターテイメントなどで利用されるようになってきました。

日本で行なわれた「プロジェクションマッピング」

日本で開催された「プロジェクションマッピング」の事例をいくつかご紹介します。

「TOKYO STATION VISION」(東京駅):2012年9月22日・23日

東京駅丸の内駅舎の保存・修復工事の完成を祝った記念に行なわれたイベントです。

GEKITEKI より)

「FULL CONTROL TOKYO」(増上寺):2013年1月29日

auの「驚きを、常識に。」というコンセプトで行なわれた参加型のイベントです。

GIZMODO JAPAN より)

「NIKE BUILDING TWIST」(赤レンガ倉庫):2012年4月20日

NIKEが横浜の赤レンガ倉庫で行なった「NIKE FREE」の柔軟性を表現したプロモーション広告です。

NikeRunningJapan より)

また、現在行なわれている東京ディズニーランドでの「ワンス・アポン・ア・タイム」での「プロジェクションマッピング」では、映像をシンデレラ城に投影していることから、その技術力の高さを伺うことができます。

「プロジェクションマッピング」の活用場面
  • エンターテイメント:イベント演出・音楽ライブ演出・ファッションショー
  • ビジネス:CMや広告プロモーション・展示会
  • アート:舞台美術・パフォーマンス・メディアアート
  • 観光・地域活性化:地域活性・都市計画・環境美術
  • 学習・教育福祉:新たな学習ツール・デジタルへの入口

「プロジェクションマッピング」という空間演出/プロジェクションマッピング協会 石多未知行 より)

このように「プロジェクションマッピング」は、様々な場面で活躍することができます。平面ではなく、立体に投影することで、リアリティが増し、人のイメージに深く印象づけることができるため、素晴らしい体験の1つとして記憶に残りやすいと考えます。

最後に

機材や技術などの発達から私たちは、「プロジェクションマッピング」を身近に体験できるようになりました。また、立体などに投影できることから幅広い場所での利用が可能となり、大々的にエンターテイメントやプロモーション広告などに利用されることで、認知度を高める効果があると考えます。近い将来、「プロジェクションマッピング」が私たちの生活に活用されているのかもしれませんね。

(Photo: Projection Mapping to Tokyo Station-Tokyo Michi Terrace 2012-(Marunouchi, Tokyo, Japan) by t-mizo

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