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PCで開封されたメールは2年の間に20%減少、全体の48%はモバイルとタブレットに

スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスが普及することで、デジタルのコミュニケーションの中心はデスクトップから遠ざかりつつあります。

企業と個人を結びつけるツールとして使われているメールの利用デバイス推移を見ると、それがよく分かります。今回は、IGNITION ONEが公開しているKnotice Mobile Email Opens Report 2013 Overviewを見てみましょう。

メール開封のデバイス推移

まずは、ユーザーがどのデバイスでメールを開封しているのかを見てみましょう。

2011年Q1/Q2以前はタブレットという項目が無かったため、2011年Q3/Q4から始めます。2011年はiPhone4Sが発売した年で、モバイルに対するスマートフォンの出荷台数比率が初めて30%を超えた年でもありました。また、タブレット元年とも言われ、Androidのタブレットが数多くリリースされています。

それぞれ本格的な普及が始まった年であり、デスクトップが7割を占めています。

email-open-2011
2012年Q3/Q4はモバイルとタブレットを合わせると13%伸びており、デスクトップの割合が60%切っています。OSごとに見ると全体の33%ほどがiOSで、Androidが6%でした。

mail-open-2012

2013年Q3/Q4はタブレットの利用者が前年比で40%以上増加しています。スマートフォンも全体の30%を占めるようになりました。一方でデスクトップの割合は52%まで低下しており、2011年から20%減少しています。

mail-opens-2013

業界ごとのメール開封とデバイス

モバイルで開封する人が最も多い業界と少ない業界では、約30%近い差があります。多い業界と少ない業界、そして比較用の平均的な業界を見てみましょう。数値は2013年Q

最も多いのは消費者サービス、最も少ないのはヘルスケアで、エンターテイメントと小売りは平均的な業界です。

消費者サービスと並んで高かった業界にサービス業がありました。この2つはユーザーとのやり取りをメールで行うことが多いため、モバイルでの開封率が高くなったのではないでしょうか。平均的な業界としてエンターテイメントや小売りが上げられますが、ユーザーの日常に関わっているので、モバイルでの開封が半数近くになっていると推測します。

逆にヘルスケアは対面治療が主であり、メールでのコミュニケーションが少なくなるため、デスクトップの割合が高くなるのではないでしょうか。同じくB2Bもモバイルの割合が低くなっていますが、こちらは職場でやり取りするという都合上、デスクトップでの割合が増えているものと思います。

Industry-mobile-open(Source: IGNITION ONE)

最後に

今回はメール開封におけるデスクトップからモバイルへの移り変わりが主題だったので書きませんでしたが、同レポートにはモバイル、タブレット、デスクトップごとのCTO(Click to open rate)や、時間帯のメール開封デバイス、モバイルに適したメール配信の方法などが書かれていますので、メールマーケティングを行っていたり、興味がある方は是非読んでみてください!

(Photo: BlackBerry email on the BB 8330 by in30minutes.com)

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