Facebook、ニュースフィード上で閲覧できる動画のランク付けアップデートを実施

Facebookは、動画をニュースフィードに表示する際のランク付け(アルゴリズム)を改善したと発表しました。

このアルゴリズム改善は、ページが投稿したFacebook上で閲覧できる動画を対象に行われています。

改善内容

今まで、動画のランク付けにはいいね!やコメント、シェア等の、通常の投稿と変わらない要素が用いられていました。ここへ、新たに2つの要素が追加されます。

  • 誰が動画を見たのか
  • どれくらいの時間見られたのか

さらに、ユーザーの好みに基づき、パーソナライズも施されます。例えば、ニュースフィードで多くの動画を見ている人は動画に強い興味があると判断できるので、平均的なユーザーよりも多くの動画を表示し、逆にあまり見ない人には表示を減らす処置を取るなどがあげられます。

動画サイトのリンク投稿

FacebookにYouTubeやVimeoの動画リンクを投稿すると、ニュースフィード上で再生できるようになっています。これらの動画については、同様のアルゴリズムが適用していると明言しています。

このアルゴリズムアップデート後にするべきことは?

アルゴリズムアップデートが行われたと言っても、大きく戦略を転換する必要はありません。Facebook自身も指摘していることですが、ページのファンが見たいと思うものは何かを考え、投稿することが重要です。

Video Metrics

Facebookは以前にページインサイトへ、動画のパフォーマンスを計測するVideo Metricsを追加すると発表しました。

以前にアップロードした動画に、パフォーマンスをチェックというポップアップが出てきたので、現在は利用可能なようです。このページはテストページで、一定数もリーチもファンもいないのでインサイトを見ることができないため、Facebookが以前公開したページを参考に見てみることにしましょう。

全体像は以下のとおりです。

ここでは、オーガニックの部分のみ見て行きましょう。

一番上に表示されているのは、視聴者が動画を見た時間です。上記の動画は18秒ですが、平均的なユーザーは12秒間動画を見ていることが分かります。

二番目の項目である、Video Viewsは3秒以上動画を見て人のデータです。このデータでは1万6626回再生のうち、約1万2900回がオーガニックで、約3760回がニュースフィード広告による視聴となっています。下のUniqueが純粋な視聴者数となっています。

最後のVideo Views to 95%は、動画を95%まで見た人のデータです。TotalとUniqueはVideo Viewsと同じなので省略します。

Audience Retentionは、視聴しているユーザーが、どこまで継続して見続けたのかを折れ線グラフで示しています。100%である0秒から4秒へ至るまでに、10 – 20%ほど離脱しているようですね。また、もう一度同じシーンを観直したときには、そのシーンのパーセンテージが増加するとしています。

ユーザーが多く離脱するタイミングはウケがよくない部分ですし、逆に減少が少ないタイミングは人気のある部分だと判断できます。

もうひとつ、重要な項目として、動画の何パーセントまで見る人が多いのかというPage Insight Viewがあります。先ほどのAudience Retentionとは別に、このタイミングまで見た割合を抜き出します。

絶対的な割合が表示されるので、どのタイミングまで見る人が多いのかを見極め、重要なメッセージを入れるタイミングを測ることも可能です。

Facebookが公式に公開している解説書(PDF)もありますので、こちらも是非ご覧ください。

もうひとつ、Ads Reporting Viewという要素もありますが、広告のインサイトなので、ここでは触れないことにします。

ページへ動画を投稿している方は、早速確認してみましょう!

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