初めて行く場所で道がわからない時、Google mapはとても便利です。ストリートビューでは、周りの道の景色までわかるので、自分がどこにいるのか正確に知ることができます。今回は、その”ストリートビュー”についてご紹介します!
Googleストリートビュー
Googleストリートビューは、2007年5月25日にアメリカでサービスが開始されました。以降、ヨーロッパやアジアなどの大都市を中心に各国様々な場所で撮影を続けています。では、どのように撮影しているのか見てみましょう!
ストリートビュー撮影車
(Google / Google map より)
ストリートビューは主に車で、カメラを車両上部に乗せ、道路などを通って撮影していきます。撮影するカメラは、15個のレンズを使い、360度写真を撮影しています。また、レーザーを使い3Dデータを取得することで、ストリートビュー内での距離を測ることができます。
ストリートビュートレッカー
(Google / Google map より)
ストリートビュートレッカーは、主に車の入れない狭い道や山道、岩場などを中心に撮影します。バックパックに撮影カメラを搭載し、背負って歩きます。ストリートビュートレッカーで初めて撮影した場所は、アリゾナ州のグランドキャニオンだそうです。
ストリートビュートライク
(Google / Google map より)
ストリートビュートライクも、主に車では入れない公園やテーマパーク、大学のキャンパスなどを中心に撮影します。ペダルを踏むと自動的に撮影される仕組みになっているようです。機械エンジニアのダン・ラトナーさんが、趣味であるマウンテンバイクとストリートビューを組み合わせて考えたそうです。
ストリートビュースノーモービル
(Google / Google map より)
ストリートビュートライクのおかげで、様々な場所を撮影できるようになり、他に撮影できる場所はないかと考えた所、このストリートビュースノーモービルが誕生しました。世界各地のスキー場をストリートビューで楽しむことができます。
ストリートビュートロリー
(Google / Google map より)
芸術好きなGoogle社員たちにより、世界各地の美術館をストリートビューで見ることができるようになりました。美術館以外にもホワイトハウスやスタジアムなども見られます。
ストリートビューアンダーウォーター
(Google より)
The Catlin Seaview Surveyとの協力で、初の水中ストリートビューを成功させました。カメラの重さは65kgで、3秒毎に3枚の写真を撮影し、その写真を繋ぎ合わせてパノラマにしていきます。
6月18日Googleは、海の上を撮影した「海上ストリートビュー」を公開することを発表しました。
(インターネットコム / Google map より)
船上トレッカーを使用して、東日本大震災での津波被害を受けた地域を撮影し、パノラマ写真にする予定です。ストリートビューには、過去の写真を見られる機能があるため、その被害の大きさを実感することができます。公開は、2015年1月を予定しています。
ストリートビューができるまで
車やトレッカー、トライクといったもので撮影された写真を繋ぎ合わせてパノラマ写真にすることで、ストリートビューができあがります。重なってしまう部分を削除し、特殊な画像アルゴリズムによって写真の「継ぎ目」を目立たなくすることで美しいパノラマ写真が完成します。
(Google より)
ストリートビューで見られる場所
ストリートビューでは、旅行気分さながらで様々な場所へ行くことができます。普段では行きにくい場所も珍しい場所もストリートビューで見ることができます。では、ストリートビューで行ける面白い場所をご紹介します!
ベネチア
(Google Maps より)
水の都ベネチアもストリートビューで周ることができます。ベネチアの移動手段は、ゴンドラや船などを主流としているので、船上からの街並の美しさを伺うことができます。ストリートビューアドベンチャーでは、歴史地図や芸術作品からベネチアの街を楽しむことができます。
グレートバリアリーフ(オーストラリア)
(Google Maps より)
ストリートビューでは、海の中も見ることができます。ストリートビューアドベンチャーでは、オーストラリアのグレートバリアリーフやガラパゴス諸島の水中を見ることができます。
イカルイット(カナダ)
(Google Maps より)
ストリートビューでは、カナダの北極圏も探検することができます。雪道なので、ストリートビュートレッカーを背負て撮影しています。動画では、犬ぞりに乗って撮影しており、ストリートビューに反映されて実際に犬ぞりに乗っている風景を見ることができます。
アマゾン川流域(ブラジル)
(Google Maps より)
アマゾン川の撮影では、船上の屋根にストリートビュートライクをしっかり固定して、撮影しています。同時に9枚の写真を撮影することで、360度のパノラマ写真を撮影することができます。
富士山
(Google Japan より)
2013年7月23日にGoogleは、富士山のストリートビューを公開しました。動画では、ストリートビュートレッカーを背負い富士山登頂を目指します。
軍艦島
(Google Japan より)
現在は、一部の見学エリアで観光ツアーなどが行なわれている軍艦島もストリートビューで見ることができます。軍艦島は、1974年に無人島となり、現在は廃墟と化しているため、撮影もストリートビュートレッカーを背負い歩いての撮影になります。
洞窟
(ストリートビューより)
2012年2月9日にGoogleは、特別天然記念物の山口県美祢市の「秋芳洞(あきよしどう)」と世界遺産に登録されている日本最大の銀山である島根県大田市の「大久保間歩」の洞窟内のストリートビューを公開しました。
ホワイトハウス
(ストリートビューより)
ストリートビュートロリーを使って撮影することで、ホワイトハウスの中も見学することができます。ホワイトハウスだから中も白いのかと思いきや、色鮮やかな部屋がたくさんあり、お城のようですね。
ダイアゴン横町(ハリーポッター)
(ストリートビューより)
ストリートビューでは、あのハリーポッターの世界にも行けます!このダイアゴン横町は、ロンドンにあるワーナーブラザーズロンドンスタジオのセットで、ストリートビューで見ることができます。
ディズニーランド パリ
(ストリートビューより)
ストリートビューでは、ディズニーランドパリの中を見て周ることができます。お城は、眠れる森の美女のピンク色のお城で、東京ディズニーランドとはまた違ったアトラクションや景色を楽しむことができます。
Googleデータセンター
(ストリートビューより)
Googleデータセンター内の一部をストリートビューで見ることができます。ドロイドくんがゲージの中に閉じ込められていたり、ストーム・トルーパーや小さなR2-D2もいて、遊び心たっぷりです。ぜひ、ストリートビューで見つけてみてください!
NASA ケネディ宇宙センター(アメリカ)
(ストリートビューアドベンチャー より)
ストリートビューでは、NASAのケネディ宇宙センターの中を見ることができます。打ち上げカウントダウンを監視する管制室などや巨大なエンジン、打ち上げ台など迫力があるストリートビューを楽しむことができます。
また、ストリートビューとは違いますが、Google skyを利用すれば宇宙にも行くことができます。星座や太陽系などを見ることができます。
最後に
Googleストリートビューは、いかがでしたでしょうか!ストリートビューでは、普段行けない場所もひとっ飛びで行けてしまいます。また、様々な撮影方法を知ることができ、ストリートビューがどのように撮影されているか知ることができました。ストリートビューで、様々な場所に訪れると旅行気分を味わうことができます!ぜひ、世界各地の名所に出かけてみてください。
(Photo: m.zh.ksu by Inessa Akhmedova)