「OUR MOBILE PLANET」によると日本人のスマートフォンユーザーが80%と、日常生活で欠かせない必需品となっています。では、他国では毎日どのようにスマートフォンが利用されているのでしょうか。今回は、「OUR MOBILE PLANET」を利用した各国のスマートフォン事情をグラフを使ってご紹介します。
「OUR MOBILE PLANET」
「OUR MOBILE PLANET」では、現在48カ国のモバイルユーザーの動向をグラフで見ることができます。詳細なグラフデータは、各国のモバイルユーザー事情を知ることができ、マーケティングでの戦略立てにも活用することができます。他国のモバイルユーザー動向と日本を比較することで、現在の日本でのスマートフォン利用状況を伺うことができます。
各国のスマートフォン利用事情
今回は、「OUR MOBILE PLANET」が調査している48カ国の中から以下の15カ国選び比べてみます。
- アメリカ
- アラブ首長国連邦
- イギリス
- インド
- インドネシア
- オーストラリア
- シンガポール
- スペイン
- ノルウェー
- ブラジル
- メキシコ
- 中国
- 南アフリカ
- 日本
- 韓国
今回の比較対象15カ国の総人口と1人あたりの所得をグラフで表しました。
各国の総人口
中国とインドが、人口数を競うようにして他国を大きく引き延ばし、増え続けています。WHO加盟国194カ国のランキングでは、日本は10位に辺りますが、現在人口減少が問題視されているので、ランキングは下がっていくと思われます。
(総人口ランキング・国別順位 – WHO世界保健統計2014年版 より)
各国1人あたりの国内総生産
2013年の各国の1人あたりの所得を表したグラフです。総人口が最も低かったノルウェーが1位となっています。総人口と1人あたりの所得を比較すると、人口の少ない国では所得が多いことがわかります。また、グラフの数字は日本円に換算しています。
国別の総人口と各国1人あたりの所得を見た上で、それぞれの国が日常でどのようにスマートフォンを利用しているのか、みてみましょう。
スマートフォンの普及率
スマートフォンの普及率では、他国と比べると日本はそれほど普及していないように見えます。まだ、ガラケーを好んで利用している人が多いことも伺えます。意外にもアラブ首長国連邦のスマートフォン普及率が最も高いことがわかりました。1人あたりの所得の順位も高く、最大都市であるドバイの急成長も伴い、スマートフォンを利用できる豊かな生活があるのではないかと考えます。
スマートフォン上のアプリ数
スマートフォンの中にあるアプリの数では、韓国が最も多い40個と、次に日本の36個になっています。日本ではゲームやツールなど色々なアプリをインストールして利用しており、日常の中で、アプリを利用する時間があるということでもあります。
スマートフォンでの動画視聴の頻度
日本では、スマートフォンを利用しての動画の視聴は主ではありませんが、アラブ首長国連邦やメキシコ、インド、韓国では他国と比べ非常に高い利用頻度であることがわかりました。テレビやインターネットではなく、手近にあるスマートフォンが、日常において動画を見る1つの手段になっていると考えます。
モバイル購入
スマートフォンを使用して今までモバイルで商品を購入したことがある国では、中国が最も高い69%でした。購入商品では、チケットや美容コスメなどがあり、中でも衣類・アパレルや娯楽アイテムの購入率が高い傾向にありました。
スマートフォンなしでは外出しない
どの国でも外出する際は、スマートフォンを持っていく率が高いようです。中国では、100%となっています。意外にもスマートフォンの普及が進んでいる韓国では、他国と比べて、外出する際スマートフォンを持っていくかどうかはそれほど重要ではないようです。
モバイルインターネットの利用場所
各国、モバイルインターネットは自宅で利用する人が多いようです。また、外出先よりも仕事でモバイルインターネットの利用が多い国がいくつかありますが、どの国もおおらかな国が多いように感じます。外出先での利用では、”歩きスマホ”も考えられるので注意が必要です。
スマートフォンで使用している検索エンジン
日本でも馴染みある「Bing/MSN」「Google」「Yahoo!」の3つの検索エンジンで他国と比較してみました。各国「Google」の検索エンジンの利用頻度が高く、日本でも「Yahoo!」より「Google」が利用されています。意外にもインドネシアやシンガポール、アラブ首長国連邦などで「Yahoo!」が利用されていることがわかりました。
スマートフォン上でのソーシャルネットワーキングプラットフォームの使用
スマートフォンで、SNSを利用する際どのプラットフォームを利用しているのかを比較してみました。SNSで主要な「Facebook」「Twitter」「Google+」の3つを対象にグラフを作成してみました。各国「Facebook」ユーザーが多いですが、日本では「Facebook」と「Twitter」がほぼ同じように並んでいるのがわかります。また、中国では調査が行われていないのかデータがないとのことです。
メディアの同時使用
日本では、”ながらスマホ”とよく言われますが、各国にも”ながらスマホ”があるのでしょうか。「色んな種類の音楽を聴く」「別の端末でインターネットを利用する」「ニュースや雑誌を読む」「テレビ番組を観る」の4つの行動からみていきます。国民性や文化の違いからか、ブラジルやメキシコ、南アフリカインドネシアなどの国では、色んな種類の音楽を聴きながらのスマートフォンの利用が多いことがわかります。日本では、テレビ番組を観ながらスマートフォンを操作する人が多いことがわかります。
最後に
各国のスマートフォン利用事情は、いかがでしたでしょうか。世界でのスマートフォンの使用方法が少し垣間見えたのではないでしょうか。日本も他の国と共通している部分や日本独自の利用方法など、他国と比較しグラフにすることで見えてくる部分があったのではないでしょうか。今回は、「OUR MOBILE PLANET」から15カ国を対象に日本と比較してみましたが、調査国が48カ国あるので気になる国と国を比較してみるのも楽しいかもしれませんね。