大人も子どもも安心!子どものスマートフォンやインターネットの使い方を考えよう!

仕事やプライベートでもスマートフォンやインターネットは、私たちの生活に欠かせないものになっています。夏休みが始まり、子供もスマートフォンやインターネットを利用する時間が増えてきます。この夏休みを利用して、子供に新しくスマートフォンの購入を考えている家庭もあるでしょう。今回は、子どものスマートフォンやインターネットの使い方を考えてみようと思います。

子どものスマートフォン普及率

内閣府の調査(平成25年度)によると、小・中・高生のスマートフォン所有率は、58.4%と昨年から22.4%上昇していることがわかりました。高校生では、80%以上が所有しており、スマートフォン使って勉強をする「スマ勉」が増加しているようです。また、小学生もスマートフォンや子供向けスマートフォンの所有率が、昨年より8.7%も増加しています。スマートフォンの普及は、大学生や社会人だけでなく、子どもにも広がっていることが伺えます。

(「青少年のインターネット利用環境実態調査」/共生社会政策 より)

また、子どもが利用するスマートフォンや携帯電話などには、各携帯ショップからフィルタリング(有害サイトアクセス制限)サービスの提供がされています。しかし、フィルタリングサービスの利用率は減少傾向にあります。その理由として、「子どもを信用している」「子どもにとって不便と感じた」などといった保護者の考え方が、利用を減少させているのではないかと考えます。


(「青少年のインターネット利用環境実態調査」/共生社会政策 より)

だからといって、フィルタリングサービスを利用しているから安心と思ってはいけません。スマートフォンには様々な機能が備わっているため、Wi-Fiやアプリなどからのインターネット利用では、フィルタリングサービスが有効にならない場合もあります。

インターネットの危険性

インターネットは、自分のライフスタイルを豊かに便利にしてくれる部分もあります。しかし、パソコンよりもスマートフォンでのインターネット利用が増えてきており、手軽に利用できることからインターネットの危険性を大人も子どもも理解しておく必要があります。

インターネット・携帯電話の安全な使い方 / e-ネットキャラバン 財団法人マルチメディア振興センター)

  1. 有害サイト:インターネットには、子どもに不適切なサイトがたくさんある。
  2. 犯罪:有害サイトや危険人物とのメールなどを介して、子どもが犯罪の被害に遭ったり、加害者になることもある。
  3. 虚偽情報:インターネットでは、情報が錯綜し、偽の情報も多く出回っている。
  4. プライバシー(個人情報):自らの個人情報などをサイトへ書き込んだり、ネットで知り合った人などに教えてしまうと実際の生活に被害が及びます。
  5. コピーライト(著作権):他者の著作物を簡単にコピー&ペーストできてしまうため、著作権の正しい知識を持っていないと、著作権法違反になってしまうことがある。
  6. 悪徳商法・虚偽広告:インターネットショッピングなどでは、詐欺に遭うこともあります。また、違法な販売方法でお金をだまし取る行為もある。
  7. 迷惑メール・違法メール:広告・宣伝、架空請求、偽の調査、なりすましなどといったメールが、受信者の意思とは関係なしに送りつけられることがある。
  8. 不正アクセス・ウイルス:他者のパソコンに侵入するハッキングは、犯罪行為になる。また、迷惑メールなどを通じてウイルスに感染してしまうこともある。
  9. 他者の誹謗・中傷:掲示板やSNS、チャットなどを利用し、匿名で人物の誹謗中傷が広がっている。子どもが被害者にも加害者にもなり、精神的負担が大きくなる。
  10. 身体的悪影響:インターネットの長時間利用などから視力の低下や健康に悪影響を及ぼします。
  11. 心理的悪影響:有害サイトなどの閲覧で、心理的ダメージを受けたり、ネットにのめり込むとインターネット依存症などを引き起こし、心の病になる可能性もある。
  12. デジタル・ディバイト(情報格差):情報化社会が進むにつれ、情報の格差が問題となっている。家庭の収入や教育などで、パソコンやスマートフォンに触れる機会がない「情報弱者」が問題視されている。

インターネットを利用する上で、このような危険性が含まれていることを忘れずに利用するときは心がけましょう。

子どものスマートフォン利用を守る

現在、子どものスマートフォン利用を守るためのアプリや商品が開発されています。どのようなアプリや商品があるのか、ご紹介します。

マイタッチスマート LINE FRIENDS

タカラトミーから出ているスマホ型の玩具です。8月7日発売予定で、価格は9,980円になります。スマートフォンにマイタッチスマート専用アプリをインストールし、タッチ認証をすると、10mの範囲内で通信ができるようになります。「LINE」のように友だちや家族とメッセージ交換やスタンプも送信できます。また、ゲームや占いなどの遊べるアプリや音楽を入れたり、写真も撮れるので、子どもにも本物のスマートフォン感覚で楽しんでもらえます。

Fairisia(フェアリシア)

株式会社メガハウスから出ているティーンズ向けスマートフォンです。7月31日発売予定で、端末本体価格は22,990円、別途に月額通信サービス利用料2,390円かかります。オリジナルアプリが豊富で、メールやチャット、インターネットなどの利用ができます。Google Playより、アプリをインストールすることも可能です。ペアレンタルコントロール機能で、利用時間制限やセキュリティ対策などといった保護者が子どものスマートフォン利用を安心して見守れる機能がついています。

http://fairisia.jp/index.html

子どものスマホ用セキュリティ&位置情報で見守り — ミマモール

通常のスマートフォンを子ども向けスマートフォンのように設定できるアプリです。利用アプリの制限や子どもの位置情報など、通常のスマートフォンでも子どもが安心して利用できるよう保護者が見守ることができます。子どもが通常のスマートフォンが欲しい場合でも「ミマモール」をインストールしておくことで、端末の選択幅が広がり、気に入ったスマートフォンを選ぶことができます。

スマホ依存症アプリ タイマーロック Timer Lock

スマートフォンの利用時間を制限するアプリです。ロックしたい時間を設定すると、その設定時間の間はスマートフォンの操作ができなくなります。暗証番号の入力で、設定時間や解除ができます。授業時間や睡眠時間などに設定しておけば、安心して子どもにスマートフォンを利用させることができます。

Lockdown Pro – App Lock

日本語には対応していませんが、アプリごとにロックを設定することができます。ロックしたいアプリを選択するだけなので、子どもに使わせたくないアプリがあるときなどに便利です。「Lockdown」アプリを隠す機能もあり、また、”Observer settings”から”Taking pictures”をオンにすると、パスワードのロック解除を3回失敗した人を内カメラで撮影する機能があります。他にも様々な機能が備わっているため、スマートフォンを利用させる上で、より細かい設定をしたい時に便利です。

最後に

スマートフォンの普及が広がり、私たち大人が身近に使用するようになれば、子どもにも普及は広がります。スマートフォンは手軽にインターネット利用ができ便利ですが、危険性も伴ってきます。また、スマートフォンは1人1台持つイメージが強く、保護者の知らない所で危険や犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります。正しい知識と各家庭でのルールを決めて、守ることが大切です。子どもにも安全で便利なスマートフォン利用を心がけ、楽しい夏休みを過ごしましょう。

(Photo: iPhone by anthony kelly

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