Facebookは先日、ニュースフィード上のコンテンツを保存できる「Save」を発表しました。以前から保存機能がテストされているという話はありましたが、これが一般公開された形です。公開は例によって“今後数ヶ月のうちにiOS、Androidユーザーに向けて公開される”とのことです。
さて、このSaveはFacebookページ運用にどのような影響を及ぼすのでしょうか? EdgeRank Checkerが行った考察を翻訳してご紹介します。
Facebookの“Save”機能はあなたの戦略にどのような影響を及ぼすのか?
Facebookは“Save”と呼ばれる機能をアップデートしたと発表しました。Facebookでは現在、ユーザーがニュースフィードのストーリーを保存することができます。保存できるタイプは以下の通りです。
- リンク
- 場所
- 動画
- TV
- 音楽
ユーザーの保存したアイテムは、作成したユーザーのみアクセスすることができますが、許可した場合は友達と共有することができます。
“Save”リストはメニューバーからアクセス可能で、カテゴリーによって分類されています。
私達は、リンク保存の用途が最も一般的に使われると考えています。リンクがこのセクションの一番最初に設置されているところを見ると、Facebookも同様の見方を持っているようです。
リストの二番目にはローカルビジネスが配置されていて、距離(FacebookのNearby)を閲覧することができます。
また、ニュースフィードには時折保存したアイテムが表示されることがあります。
これはFacebook戦略にどのような影響を及ぼすのか?
この新機能は、多くのリンクを投稿する企業が最も大きな影響を受けると考えています。多くの人々が後で読むために多くのリンク投稿を保存することを期待しています。再表示されることで、ニュースフィードへ自動的に追加露出の機会を得ることも可能です。
過去、投稿は数時間のうちに“寿命”の大半を使い果たすことを確認してきました。過去に行われたアルゴリズムアップデートは、この寿命を引き伸ばしてきています。保存機能によって過去のオブジェクト(数日/数週間前)が、より高い頻度でニュースフィードにポップアップされるようになります。
あなたが多くのリンクを投稿する企業であれば、この新機能によってリーチが大きくなることが期待できます。なぜなら、あなたの投稿は翌日、来週以降のリーチ/エンゲージメントが加算されるため、投稿の寿命に影響を与えるからです。現在この影響の測定を行っており、近いうちにレポートしたいと思います。
Facebookはニュースフィードに表示するリンクをどのように選ぶのか?
Facebookは以前からニュースフィード内に表示するコンテンツを選択するのに、エンゲージメントを活用しています。そこで、私達はエンゲージメントの高いコンテンツは、後日ニュースフィードに表示される可能性が高くなるのではないかと仮定しました。これはコンテンツによってエンゲージメントを促進した企業に対して、後日ニュースフィードで追加の露出機会を得るというインセンティブを提供するものです。
ローカルビジネスにどのような影響を与えるか?
実店舗の場所も保存することができます。Facebookが示した例では、保存したチャウダーハウスがニュースフィードに表示されています。ユーザーは保存した場所を見ることで近くのチャウダーハウスを見るけることができます。ローカルビジネスは場所を保存することをファンに推奨することで、後日近所へ寄ったとき追加の露出機会が得られます。
Saveの今後
問題のひとつに、ユーザーが保存しただけで終わってしまうということがあげられます。リンクは新しい経験であり、ユーザーケースでもあります。また長い間望まれたものであり、既に肯定的なフィードバックを得ています。
一方で場所、映画、テレビ、音楽なども保存できるというのは予想外でした。これについての興味深い点として、保存といいね!の違いがどこにあるのかというものがあります。一般的なユーザーは、この2つの違いを理解できるのでしょうか? 多くのユーザーは、自分の好みに沿ったアイテムを保存するはずです。これは好みの場所、映画、テレビ、音楽の登録を拡大させる、もしくは縮小することになるのでしょうか?
これはEdgeRank Checkerの「How Does “Save” on Facebook Impact Your Strategy」を翻訳したものです。
最後に
ほぼあらゆるコンテンツが保存できる点を見るに、Facebook上に設置されたソーシャルブックマークというイメージがあります。後で時間のある時に読みたいものをSaveするということを考えれば、ミームコンテンツよりも(インサイトやハウツーのような)有益なコンテンツの方が、この機能の恩恵を受けやすいのではないでしょうか。後日再表示される条件としても、既存のアルゴリズムのようにエンゲージメントが大きく関わってくると考えられます。
今のコンテンツ戦略を大きく変える必要はありませんが、そのコンテンツはユーザーが後から見るだけの価値があるのかという点は再度確認する必要があるでしょう。
EdgeRank Checkerが文中で近いうちにレポートを公開すると書いていますので、公開され次第、お伝えします!