Facebook、マルチデバイスに向けた広告のレポートを発表

現代の消費者行動のキーワードとして、スマートフォンで気になったキーワードを調べたり、ソーシャルメディアで仕入れた情報を、あとからパソコンで見返すような、複数のデバイスを通じてひとつの商品やサービスに近づいていく“マルチデバイス”があげられます。

インターネット上でマーケティングを行う多くの企業がマルチデバイスを考慮した活動を行っており、広告を提供するプラットフォームも、複数のデバイスで見られたときに効果を発揮する広告を整え始めました。

Facebookもそのひとつで、マルチデバイスに向けた広告を提供しています。そして8月13日、マルチデバイスに向けた広告の効果測定を提供すると発表しました。

この効果測定により、例えばiPhoneで広告をクリックした後にデスクトップやAndroidタブレットでコンバージョンしたユーザー数が分かるようになります。また、Facebookにおけるマルチデバイスへ向けた広告のパフォーマンスがどうなっているか、現状のコンバージョンのレポートを公開しました。

Facebook広告のマルチデバイス対応は、どうなっている?

Facebookのレポートによれば、最初にモバイルで広告にタッチしたユーザーがその場でコンバージョンする割合は11%で、7日後には22%、28日経過する頃には33%まで増加しています。また、コンバージョンまでの時間に応じて、異なるデバイスでコンバージョンする可能性が高かったとのこと。

複数のデバイスを用いたキャンペーンのパフォーマンス測定をマーケターに対して提供しています。アメリカのFacebookキャンペーンを分析した結果、以下のことが分かりました。

コンバージョンする以前にFacebookのモバイル広告に興味をも持ったアメリカのユーザーは、28日以内に32%以上がデスクトップからコンバージョンしています。

さらに、その興味を持っていたユーザーは時間が経過するに従い、異なるデバイス上でコンバージョンすることが多かったことが分かりました。

測定の方法

Facebook広告マネージャーのメニューバーにある、レポートをクリックします。

広告レポートページを開いたら「表示する列を編集」をクリックして、

編集項目にある「クロスデバイス」を選択します。

選択を完了すると、Facebook Businessからの引用ですが、このように表示されます。iPhoneで初めにインプレッションしたユーザーが、どのデバイスでコンバージョンを起こしたのかを測定しています。

広告の効果はクリックされた日、クリックされたデバイスだけでは判別できません。複数のデバイスをまたいでコンバージョンする可能性があり、正確な数値を取るには不可欠です。広告を出稿する側としては広告がもたらした効果を正確に知りたいですし、Facebookとしても広告の効果をマーケターへより正確に伝えることで利用が促進されると考えられます。

Googleはマルチデバイスのことをマルチスクリーンと呼んでいますが、消費者は複数のデバイスを移動しながら情報を見ていることを意識したマーケティングと、それに準じた効果測定を行い、最適化を図っていける体制が整いつつありますね。

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