ソーシャルメディアのユーザー数、あるいはアクティブに活用する人が増加する中で、ソーシャルメディアキャンペーンを行う企業が増えています。
上手くいけば口コミによって広がり、高い効果を生みますが、プラットフォームを活用しているためガイドラインを守る必要があります。
今回は、二大ソーシャルプラットフォームであるFacebookとTwitterのプロモーションガイドラインについて、わかりやすくまとめました。ぜひご参考ください。
Facebookガイドラインは日本語版も用意されていますが、更新が非常に遅いので英語版を確認するようにしましょう。一番下にある言語をクリックすることで変更できます。
1. プロモーションはページかアプリだけ
Facebookは規約にてプロモーションを行える場所はFacebookページかアプリ上だけと規定しています。たとえばFacebookページへ写真を投稿してコンテストに参加はOKですが、個人ページにタグをつけて写真を投稿という形でプロモーションを行うことはできません。
2. Facebookとは関係ないことを明記する
応募者や参加者に問題が発生したとしてもFacebookは一切責任が無いこと、またFacebookが運営や後援していないことを明記することが表記されています。見落としやすいことなので、忘れないようにしましょう。
3. ページへのいいね!をアプリキャンペーンの参加条件にしてはいけない
こちらはプラットフォームポリシーの変更にともなって発生したものですが、プロモーションのルールとしては見逃せません。これはいいね!を押すことをトリガーとして表示するものを変えてはいけないということなのですが、要するにいいね!を押したらキャンペーンに参加できるアプリはダメになったのです。
つまり、懸賞キャンペーンを行って「応募はいいね!すること」という条件が使えなくなりました。◯◯キャンペーンのように行うのなら、AdverTimesのように外部サイトにアンケートを設けて、回答者に抽選でプレゼントという形を取るとよいでしょう。
また、このルールについて、以前にもブログを書いていますのであわせてご参考ください。
Twitterにおけるキャンペーンガイドラインは、Twitterルールで禁じられているもの、そして効果測定のために必要なものがほとんどです。Twitterルールで禁じられていることの多くはスパムに関することなので、自分のキャンペーンはスパムにならないかということを考えれば、おおよそは問題ありません。
その上で、以下の二点は要確認しましょう。
1. アカウントを大量に作成させないこと
多くのアカウントを持つユーザーは、それだけキャンペーンに応募できる機会が増えて当選する可能性が高くなります。しかし、Twitterルールには以下のような記述があります。
- アカウントの大量作成: 秩序を乱すことや嫌がらせを目的として、または重複使用を目的として、複数のアカウントを作成することを禁じます。大量にアカウントを作成した場合、関連するすべてのアカウントが凍結の対象となります。Twitterルールに違反した場合、すべてのアカウントが永久凍結されることに注意してください。
使用用途がスパム目的であったり、同一投稿を行うためのアカウントとしての複数アカウントは明確に禁止されていて、永久凍結することも明記されています。
また、ガイドラインには複数のアカウントから応募したユーザーは当選資格を失うことを必ず明記してくださいと書かれているので、必ず記入しましょう。
2. 1日複数回の応募は無効にする
「1日1回ツイートで何度でも応募できます!」というキャンペーンを時々見かけますが、Twitterは同じような内容のツイートを繰り返していると検索の品質が下がるとして、ユーザーをTwitter検索から自動的に除外しています。
また何度も同じ内容を見ることは、ユーザーのフォロワーにとって不愉快なことにもなりかねず、キャンペーンを行った結果印象が悪くなる……という事態に陥るかもしれません。これを防ぐために、1日複数回の応募は無効にすると明記することが推奨されています。
最後に
ガイドラインを見てきましたが、キャンペーンの景品として提供するものがルールや法律に反していないかを確認しましょう。以前書いたブログがありますのでご参考ください。
- Facebookページ利用規約確認@景品表示法編(どうでもいいですが、この頃の文体は今と全く違いますね…)
コンプライアンスとガイドライン遵守し、良いソーシャルメディアキャンペーンを行いましょう!