ビジネスの場において、プレゼンテーションは切っても切り離せない関係です。社内や取引先など、プレゼンをする機会はたくさん存在します。「プレゼン苦手だなあ…」と思っても、おいそれとは逃がしてくれないのがプレゼンです。今回は、プレゼンが苦手な人でも大丈夫! 相手に伝わるプレゼンをご紹介したいと思います。
こんなプレゼンしていませんか…?
誰かのプレゼンを聞いていて、こんな人、よく見かけませんか? はたまた、自分でこんなプレゼンをしてしまったことありませんか?
スライドが文字だらけ
これでは、聞き手はスライドの文字を追ってしまい、プレゼンターの話にちゃんと耳を傾けることができません。
プレゼンターがスライドを凝視
よくスライドを見ながらプレゼンをしている人を見かけますが、聞き手に目を向けなければメッセージは伝わりません。
スライドの内容を読み上げる
スライドの内容を読み上げ、スライドを凝視するのでは、プレゼンターはいらなくなってしまいます。
よくないプレゼンの例を紹介してみましたが、このようなプレゼンでは、相手にプレゼンの内容を伝えることはできません。
相手に伝わるプレゼンとは
では、相手に伝わるプレゼンにするには、どうしたら良いでしょうか。よくスライドに時間をかけて作る人がいますが、プレゼンで大切なのは、ストーリー(構成)です。ストーリー(構成)7割、スライドに3割という時間配分で作るのが、理想的だと言われています。
1. ストーリー(構成)を考える
プレゼンの主役は、プレゼンターです。聞き手は、プレゼンターの話す内容に注目しているので、話す内容をストーリー仕立てにすることで、聞き手を引き込むことができます。「起承転結」を基本にストーリーを考えてみると、構成しやすいですよ。また、話す内容をストーリーにしてしまえば、自ずと主役をスライドに取られることはありません。
2. スライドはお助けアイテム
スライドは、プレゼンターを助けるお助けアイテムです。聞き手に視覚的に伝えることができるので、図やグラフ、写真などを載せることで、プレゼンをより引き立たせることが、スライドの仕事です。また、文字要素を入れる際は、文字の大きさや統一感のある色使いにすることが、大切です。読みにくい文字や色がバラバラでは、重要なキーワードは伝わりません。
3. 目線は聞き手へ
プレゼンをするときは、目線はスライドではなく聞き手へ向けることが大切です。相手の目を見ずにプレゼンの内容は、伝わりません。また、声の抑揚や間、強弱を付けることで、聞き手がスライドへ目を移しても話の内容が伝わりやすくなります。
4. 相手にメリットを伝える
プレゼンでは、自分の主張を伝えるだけではいけません。自分の主張は、相手へどのようなメリットがあるのか、プレゼンしましょう。例えば、製品紹介を延々とプレゼンされ、買って下さい! と言われても、買う気持ちはおきません。この製品を買うと、あなたにこのようなメリットがありますよ。ということを伝えましょう。また、相手の知りたい情報や疑問などを考えて、プレゼンすることも効果的です。
5. 時間配分
プレゼンの発表時間は、長くても20分以内に収めるようにしましょう。長過ぎても、聞き手は疲れてしまいます。文字数の目安として、15分で3000〜3750文字程度で考えると、時間配分がわかりやすくなります。そして、時間内でプレゼンを終わらせるためには、何度も繰り返し練習することが、大切です。
最後に
相手に伝わるプレゼンは、いかがでしたでしょうか。プレゼンを難しいと感じている人は、まずは目線を聞き手へ向けるだけでも、大分違って見えると思います。ストリート(構成)を考えながら、目線、スライド作り、時間配分と順番に少しずつ挑戦してみると、苦手意識もなくなるかもしれません。