Androidのタブレット端末は、星の数ほどあると言ってもよい。サムスンやモトローラ、ソニー。いわゆる中華端末と呼ばれる、中国製のものまで含めれば、指が何本あっても足りない。これだけの数の端末があるにも関わらず、iOSとAndroidは対等足りえない。その一端にはアプリの存在もあるだろう。
最近日本でも発売されたNexus 7は優れたハードウェアであるにも関わらず、Androidタブレットにアプリが少ないことが購入を渋らせている可能性がある。
Techcrunch Japanによると、Googleはタブレットアプリの質を向上するためのタブレットアプリ品質チェックリストを公開したと報道。
スマートフォンやタブレットは端末ベンダーの力だけで売れるものではない。Googleはその重要性を理解し、今回の品質チェックリストを公開したのだろう。
このチェックリストは、デベロッパーが「アプリの成功に大きな影響を与える品質、機能、およびUIのキーポイントに重点を置いている」とGoogleは説明する。Google Playでアプリを公開する前に、「魅力的な機能とわかりやすく優れたデザインのUIによって、タブレットユーザーの基本的要求をアプリが確実に満たすことが重要である」と彼らは言う。
タブレットでのAndroidに対するデベロッパーの印象を変えるために、GoogleはMint.com、TinyCo、Instapaperなどのタブレット・サクセスストーリーを紹介している。例えばInstapaperは、モバイル開発会社のMobeluxと組んで自社サービスのタブレットアプリを開発したが、Nexus 7の予約注文が始まった日に、ダウンロード数が600%増えた。TinyCoはTiny Village to Android tabletsというカジュアルゲームを開発した会社で、タブレットアプリの利用者は、Androidスマートフォン利用者と比べて、一人あたりの平均売上が35%増えたと言っている。
ITproでは下記の情報が加えられている。
またGoogleは、独自SNS「Google+」内の開発者向けページで今週、タブレット端末向け開発のヒントを毎日紹介する。さらに開発者向けライブ放送では10月9日午前10時30分(米東部標準時)より、ユーザー体験のタブレット向け最適化についてビデオ配信する。
品質チェックリストは10個の要素で構成されている。
1. Test for Core App Quality
アプリの品質をテストしよう
2. Optimize your layouts for larger screens
大画面にレイアウトを最適化する
3. Take advantage of extra screen area available on tablet
タブレットの画面領域を最大活用するには
4. Use Icons and other assets that are designed for tablet screens
タブレット用にデザインされたアイコンを利用する
5. Adjust font sizes and touch targets for tablet screens
フォントサイズやタッチする目標をタブレット用に調整する
6. Adjust sizes of home screen widgets for tablet screens
ホーム画面で利用できるウィジェットのサイズを調整する
7. Offer the app’s full feature set to tablet users
全ての機能群をタブレットユーザーに提供しよう
8. Don’t require hardware features that might not be available on tablets
タブレットで利用できない可能性の高い機能は使うべきではない
9. Declare support for tablet screen configurations
対応している画面サイズを明言しておく
10. Follow best practices for publishing in Google Play
Google Playのベストプラクティスに倣おう
品質チェックリストの詳細は以下のリンクから見ることができる。是非ご確認いただきたい。
Tablet App Quality Checklist
http://developer.android.com/distribute/googleplay/quality/tablet.html
Techcrunch Japan
ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20121009/428282/?top_tl2