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Googleの重要な検索アルゴリズム名称と内容まとめ

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Googleは検索アルゴリズムを常にアップデートしています。そのアップデートは影響が大きなものから小さなものまで多岐に及びます。

大きな影響があるアップデートはGoogleのウェブマスターブログや同社社員のGoogle+等で告知されたり、SEOの情報で有名なブログが発信するなど、様々なサイトで言及されます。

このブログでは、最近(1〜2年)あった重要なアルゴリズムアップデートについてまとめ、さらに新たなものがあれば随時追加していきます。SEOの動向について知りたい方は、ぜひお役立てください。

クオリティアップデート – 2015年5月20日追記

Googleは2015年5月初旬にコンテンツの品質評価方法に変更を加えたと、Search Engine Landに対して語りました。特定のクエリを対象としたものではなく、コンテンツの質によって順位の変動が起きたと書かれています。

Hubpagesによればまとめサイトやハウツーサイトのようなサイト群が特に影響を受けたとのことですが、恩恵を受けたサイトも存在するので、一概に“ここがダメだった”とは言えないようです。ここから得られる教訓は、他サイトからの引用ばかり、あるいはコピペばかりの質の低いコンテンツが影響を受けた可能性が高いということではないでしょうか。

検索結果順位の変動を通知するnamaz.jpを見てみると、5月4日あたりに普段より大きな変動が見られます。Google Analyticsを見ながら、このあたりからトラフィックに大きく下落していたら、一度Googleが公開しているコンテンツガイドラインを読み直してみましょう。

モバイルフレンドリーアップデート – 2015年5月20日追記

Googleは4月21日にスマートフォンで検索した際に、スマートフォンに最適化されているページの表示を優遇するアップデートを行いました。

以前から、スマートフォンで検索した際に、スマートフォンへ最適化しているページには、以下のような“スマホ対応”というラベルが貼られていました。

hivelo-smartphone-opt

このラベルが貼られているウェブサイトは、今回のアップデートでポジティブな影響を受けたと言えます。実際に検索する以外にも、モバイルフレンドリーテストなどを使えば、あなたのサイトがスマートフォンに対応しているかどうか、簡単に調べることができます。

もし、まだ対応していないのであれば、Googleの推奨するモバイルページの構築方法を参考にしながら、スマートフォンへの対応方法を考えてみてください。

パンダアップデート

パンダアップデートは質の高いコンテンツの検索順位を上げる一方、質の低いコンテンツの検索順位を下げることを目的としたアルゴリズムアップデートです。

検索エンジンの基本的な動作は「ユーザーの疑問に答えを返す」ことにあります。ユーザーの疑問に対して満足できる答えを示せることこそ、良い検索エンジンの条件であり、ユーザーが継続して利用することにつながります。

検索エンジンはインターネット上にあるコンテンツを答えとして示すので、表示させるコンテンツがユーザーの疑問を解決できるか、見極めなければなりません。見極めるものを総称して検索アルゴリズムと呼びます。パンダアップデートは、コンテンツの中身が低質なものでないかを精査する役割を帯び、行われたわけです。

Googleはウェブマスターに対してコンテンツの品質に関するガイドラインを公表しています。このガイドラインに反したコンテンツはユーザーの疑問に答えられない場合が多く、質が低いと見なされます。パンダアップデートによってガイドラインに反したコンテンツの多くの検索順位を下げて、遵守しながら疑問に答えられるコンテンツの順位を上げた結果、質の低いコンテンツを量産していたサイトの多くのトラフィックは急激に下落しました。

パンダアップデートは現在に至るまで継続的に行われており、検索エンジンからトラフィックを集めるためにはコンテンツの質の重要性はさらに高くなっていきます。以前ブログでコンテンツの質を上げる簡単なチェックシートを公開しましたので、今後不安…という方は、ぜひ確認してみてください。

ペンギンアップデート

Googleはコンテンツ以外にもウェブマスターに向けてガイドラインを公開しています。SEO界隈では、これらのガイドラインを守ったSEOをホワイトハット、違反したSEOをブラックハットと呼んでいます。質の良いコンテンツを公開しながら、ホワイトハットSEOを行うことで、初めて検索エンジンからのトラフィックが期待できるようになるのです。

ブラックハットSEOには、例えば以下のものがあげられます。

  • 業者が販売するリンクを購入し、ウェブサイトにリンクを貼ってもらう
  • ユーザーには見えないテキストを用意し、検索エンジンだけに見てもらう
  • 他サイトのコンテンツをRSSなどで取得し、無断複製を行う

これらはGoogleに対して「優良サイトです」と偽るための行為で、発覚した場合は検索結果から排除されます。排除するための仕組みはいくつも用意されていますが、その仕組みを強化するもののひとつがペンギンアップデートです。

ペンギンアップデートにより良い効果を得るための秘訣はコンテンツ、サイトの使い勝手、サイト構成改善によるクローラー巡回最適化のみにフォーカスすることです。これらの質を高めることはユーザーに役立つコンテンツが豊富であり、見たいページをすぐに見ることができ、検索エンジンにとってもサイトを巡回しやすくなります。つまり、本物の「優良サイト」になるために必要なのです。

日本には昔から三方良しという概念があります。「ウェブマスター良し」「ユーザー良し」「検索エンジン良し」のウェブサイトを目指しましょう。(これはペンギンアップデートだけじゃなく、SEO全般に関して言えることですが)

ハミングバード

ハミングバードは、Googleが「検索クエリの90%に影響を与える」と言うほどの大きなアップデートでした。Googleは、ハミングバードアップデートの発表イベントにて、以下のように発言しています。

「このアップデートでは自然言語の質問文(単語を並べた検索ではなく)を高速に解析し、それに応じた適切なコンテンツとランクを判断して回答を提供するアルゴリズムが実装されている」

“Hummingbird”が来た―Google、最大級の検索アルゴリズムのアップデートを密かに実施ずみ(TechCrunch)

要するに、人と喋るような言葉(自然言語)で検索をしても、最適な結果が返せるようにするためのアップデートということです。

例えば「家から一番近い城はどこ?」と検索した場合、「家」は「検索者の家」を、「どこ」は「城の場所」を意味しています。人間なら、この文章を見たときに一瞬で理解できますが、機械はそうはいきません。しかしハミングバードは、こうした「家」や「どこ」の言葉の裏にある意図や情報を読み取り、「検索者の家から一番近い城の場所」を結果に表示します。

ハミングバードは導入から約1ヶ月後に発表されました。検索クエリの90%に影響を与えたものの、発表まで導入に気付いた人はほとんどいなかったようです。逆に言えば、ハミングバードへ特別な対策が必要になることは無いと言えます。パンダアップデートの項目でも書きましたが、ユーザーの疑問に対して答えられるコンテンツを作成しましょう。

ペイデイローンアルゴリズム

ペイデイローンアルゴリズムアップデートは、ウェブスパムが蔓延する検索クエリから、スパムを排除するものです。

ウェブスパムが蔓延する検索クエリには、たとえばアダルト業界に関するものが挙げられます。以前はブラックハットSEOによって検索順位を上げたページが数多くありましたが、今ではそのようなクエリが排除されています。他にも金融業界や保険業界などが、このアップデートによって検索結果の大きな変動があったと言われています。

ただ性質上、一般的なウェブサイトやブログが対象になることは考えにくいので、あまり気にする必要はありません。

ページレイアウトアルゴリズム

広告を収入源にするウェブサイトは多くあります。広告は見られるところに配置した方が収入は増加するので、ウェブサイトのページ上部に広告を置くのが一般的です。しかし、中にはページ上部が広告に埋め尽くされ、深くまでスクロールしないとコンテンツにたどり着かないページも存在します。

検索エンジンから、このページに行き着いたユーザーは、求めている情報を閲覧するのにスクロールを強いられます。このようなページが検索結果に表示されると、検索エンジンの利便性は損なわれてしまい、ユーザー離れを起こしかねません。

そこでGoogleは、コンテンツにたどり着くのにユーザーが苦労するページを検索結果に表示しないよう、ページレイアウトアルゴリズムを適用しました。このアルゴリズムに引っかかるページの検索順位を大幅に下げたわけです。

しかし、広告を入れている、バナーを貼っているというだけで、このアルゴリズムを強く意識する必要はありません。前述の通り、ユーザーがコンテンツにたどり着くのを阻害しない程度であれば、検索結果に影響を及ぼさないからです。過去に3度のアップデートがありましたが、極端なトラフィックの低下が無かったのなら、今後も影響を受ける可能性は低いので気にしなくてもいいでしょう。

過去アップデートの日時は以下の通りです。

  • 2012年1月19日(1回目)
  • 2012年10月9日(2回目)
  • 2014年2月6日(3回目)

ただ、今はマルチスクリーンの時代です。PCならすぐにコンテンツにたどり着けても、スマートフォンやタブレットでウェブサイトが見難いのであれば、レイアウトを再考する必要があります。可能な限り、全てのデバイスで最適な表示ができるよう心がけましょう

HTTP/SSLアップデート

Googleは2014年8月、HTTPS/SSLへの対応をアルゴリズムの要素(シグナル)に加えたと発表しました。端的に言えば、HTTPSを使っているページは、HTTPのページよりも評価が上がります。

ただ、評価の上がり幅は軽微なので、今スグ対応すれば有利になるかと言えば、そういうわけではありません。このブログの中でも何度も繰り返していますが、Googleの検索アルゴリズムは多くの要素で成り立っています。わかりやすく、Googleのブログを引用します。

このランキングの変更は、グローバルでクエリの 1% 未満にしか影響しませんが、これから長い期間をかけて強化していきます。全体的に見ると、このシグナルは良質なコンテンツであるといった、その他のシグナルほどウェイトは大きくありません。HTTPS は、優れたユーザー エクスペリエンスを生み出す多くの要素のうちの 1 つです。

HTTPS をランキング シグナルに使用します(Googleウェブマスター向け公式ブログ)

つまりHTTPSに対応するのはユーザーにとって良いことですが、良いコンテンツがある、サイトが使いやすいなど、本質的な部分に比べれば重要度が低くなるというわけです。HTTPSへの移行する検討は、最低でも基本的なSEOを施せてからにしましょう。

導入に踏み切った際にも、手間と技術的なハードルが多くあります。要素のウェイトを考えれば、「上手くいく」という確信を持てない間は見送っても問題ありません。Googleが公開したドキュメントや、さらにわかりやすいガイドを読みながら、安心して移行を進められるようになってから行いましょう。

ヴェニスアップデート

ヴェニスアップデートは、主にローカルSEOに関わるものです。

例えば私が今「プラネタリウム」と検索したら、東京都のプラネタリウム施設に関する情報が複数出てきます。

planetrium赤線で囲んだ部分が東京のプラネタリウム

しかし他の道府県で検索を行ったら、その道府県にあるプラネタリウムの情報が出てくるでしょう。他にも美術館や税務署などを調べてみると、検索結果にその地域の美術館や税務署が出てきます。これは検索場所により、表示する結果を最適化しているためです。

このアルゴリズムは場所が強く関係する検索クエリに対して適用されます。たとえば上記以外でも飲食店が好例で、「居酒屋」と調べると、同じ街や、近隣の区にある居酒屋が出てきます。このクエリからは、ユーザーが現在地から近い居酒屋を探していると推測できるので、このような結果が出るわけです。

一般的な飲食店や、地域性の高い情報を発信しているウェブページは、ベニスアップデートによって恩恵を受けたと言えます。特に変化が無かったという方は、下記ブログのすぐにできるローカルSEOを実施してみてください。

パイレーツアルゴリズム

映画やゲームの不正コピー版のことを海賊版(パイレーツ)と呼びます。このアルゴリズムは、アメリカの著作権法(デジタルミレニアム著作権法:DMCA)に反する海賊版コンテンツを検索結果から排除するものです。

普通のウェブサイトやブログであれば気にする必要がないので、ここでは省略します。


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