Twitterのタイムラインで、「プロモーション」とラベルの付いたツイートをよく見かけるかと思います。これは広告主が、宣伝を行なっている「プロモツイート」と呼ばれるものです。Twitterの広告には、3つの種類があり、それぞれの特性を活かして、Twitterユーザーへプロモーションを行ないます。今回は、Twitterのプロモーション広告についてみてみましょう!
Twitterプロモーション 〜3つの広告〜
Twitterのプロモーション広告には、「プロモアカウント」「プロモトレンド」「プロモツイート」の3種類があります。
この3つの内、「プロモアカウント」と「プロモツイート」では、ターゲティング広告を行なっています。
Twitterターゲティング広告
Twitterによるターゲティング広告では、広告主は、いくつかの条件を選択し、アカウントとツイートを絞ることができます。ターゲットを絞ることで、狙ったユーザー層へ広告を宣伝することができます。
・キーワード:ユーザーのツイート内容や反応したツイートの中からキーワードを探し、適切なユーザーを絞ります。
・興味:ユーザーの興味関心から最適なユーザーを探します。
・地域:35言語以上使え、国や都市によってターゲットを絞り込みます。
・デバイス:78%のユーザーがモバイルデバイスから使用しています。AndroidやiOS、BlackBerryに対応できます。
・性別:性別別の製品を宣伝する場合など、男女でターゲットを絞り込むことができます。
・既存フォロワーとの類似性:既存フォロワーに類似したユーザーを探します。
プロモアカウント
広告主がアカウントを宣伝し、新規フォロワー獲得や広告主を認知してもらうために活用します。プロモアカウントは、ターゲティング広告を行なっており、既存フォロワーに類似したユーザーで、まだ広告主をフォローしていないユーザーの「おすすめユーザー」欄上部に表示されます。
その際、このアカウントの下部には「プロモーション」または「Promoted」のラベルが付くので、他のおすすめアカウントと区別がつくようになっています。
また、エンゲージメント課金なので、ユーザーがアカウントをフォローした際に料金が発生します。
プロモトレンド
(Twitter Business より)
プロモトレンドでは、24時間の間トレンドの1番上にプロモトレンドが表示されます。「話題のトレンド」と「プロモトレンド」の違いとしては、「プロモトレンド」に「プロモーション」または「Promoted」のラベルが付き、「話題のトレンド」との区別が付くようになっています。1日の間ずっとトレンド最上部に表示し続けるので、多くのユーザーの目に留まり、イベントや商品宣伝などに活用することができます。
「プロモアカウント」や「プロモツイート」のようにエンゲージメント課金ではなく、1日24時間で、420万円という価格設定になっています。
プロモツイート
プロモツイートでは、広告主のツイートを多くのユーザーに宣伝することができます。ツイートには、「プロモーション」または「Promoted」のラベルが付けられ、他のツイートとの区別が付けられています。ターゲティング広告を行なっており、広告主をフォローしていないユーザーのタイムライン上部に表示されます。
エンゲージメント課金なので、ユーザーが「返信」「リツイート」「お気に入り」「開く」などといったアクションを起こした場合に料金が発生します。しかし、リツイートされたプロモツイートが第3者によって新たにリツイートされても追加の料金は発生しません。
プロモツイートには、「タイムライン」と「サーチ」の2種類があります。
プロモツイートinタイムライン
通常のタイムラインの上部にプロモツイートが表示されるようになっています。他のツイートと同じようなデザインで、タイムラインに溶け込んでいます。
プロモツイートinサーチ
Twitter上で検索した際、上部にプロモツイートが表示されます。検索したキーワードに関連するプロモツイートが表示されるようです。
また、プロモツイートにはいくつかのタイプがあり、中には広告主の工夫も見られるプロモツイートもありました。
モバイルアプリのプロモツイート
Twitter公式モバイルアプリでは、タイムラインの上部に「おすすめアプリ」のプロモーションが、横からスライドしてくる形で入っています。横にスライドしていくので、たくさんのプロモーションを流すことができます。
文章のみのプロモツイート
文章だけで構成されたプロモーション広告もありました。文章だけでは、ビジュアル面で劣ってしまいますが、より詳細な情報を伝えることができます。また、何日までといった期間を設けて日付を入れることで、目を向けるようにさせています。
また、文字を使ってイラストのように表現したり、縦に書くことで広告枠を長くしたり、広告主の工夫が見られるプロモツイートもありました。文章だけでもアスキーアートのように目立たせたり、縦長に文章を書くことで、目立つようになります。
画像付きプロモツイート
画像が添付されている、プロモツイートもありました。こちらはビジュアル面で、タイムラインの中にあっても目に付きますね。
ウェブサイトカード
自社のサイトへ飛ばすリンクボタンが付いたプロモツイートもあります。ウェブサイトカードと言い、ツイートから動画、オーディオを視聴したり、モバイルアプリを直接ダウンロードすることができるカードです。いわば、小さなウェブサイトですね。
Summaryカード
デフォルトのカードで、ブログ記事や製品紹介、ニュースなどの幅広いツイートに対応しています。
大きな画像付きのSummaryカード
Summaryカードの画像が大きく出るようになっており、画像をクリックするとウェブサイトへユーザーを誘導します。
Photoカード
つぶやきが写真より下へ表示されます。ツイートの全面中央に写真が表示され、写真をクリックすると詳細が開きます。
Galleryカード
写真は、横に並び、4枚の写真を選択することができます。
Appカード
モバイルアプリより見ると、アプリのインストールが直接できます。
Playerカード
ツイートから、そのまま動画やオーディオの視聴ができます。
Productカード
製品情報を宣伝するのに最適です。
いくつかのウェブサイトカードが用意されているので、宣伝目的に合わせて使うと良いでしょう。
プロモビデオ(ツイート)
新たにプロモツイートにビデオを含んだ「プロモビデオ」を配信することができるようになりました。プロモビデオのユーザーへの効果は高く、「ブランド好感度」「来店意欲」「商品推奨意欲」の3つの購買行動が、上昇していることがわかっています。
また、動画を視聴した後の行動では、「リツイート」や「お気に入り」、「動画に関するツイート」などが30%以上も増加しており、プロモビデオの効果の高さが伺えます。
(Twitter より)
Twitter Advertising Blogでは、「リアルタイム」と「拡散性」という2つの視点から事例が上げられています。
「拡散性」に注力をおいたプロモビデオでは、ストーリー性のあるビデオで、多くの人の小心を惹き付け、リツイートへ繋がっており、効果が現れています。
(Twitter より)
最後に
Twitterのプロモツイート広告をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?
Twitterでは、3つのプロモーションから、ユーザーに訴求できます。宣伝目的に合わせて、どのプロモーション広告を使うかが大事になってきます。これからは、ストーリー性や話数などを設けた「プロモビデオ」に強い注目が集まりそうですね。