皆様はネット通販最大手のAmazonを利用したことがあるだろうか。ちなみに、私はなかった。そう、昨日でノーアマゾンライフは終わりを告げたのだ。
私が初めてAmazonで発注したのは、日本でも予約可能となったKindle Fire HDだ。
Nexus 7が日本でも買えるようになり、あと1週間かそこらでiPad Miniが発売するというこのタイミングで、私がなぜKindle Fire HDを選択したのか、他のKindleシリーズのスペック確認と合わせて話したい。
最新版Kindleシリーズ
日本から予約可能となった最新版のKindleシリーズは3つだ。Kindle Fire HD、Kindle Fire、Kindle Paperwhiteである。
それぞれ、値段から見ていこう。
参考までに、Kindle Fire HDと競合するであろうNexus 7とiPad Miniの値段は、それぞれ¥19,800(Nexus 7)と¥28.800(iPad Mini)である。
や、安い…! ちなみに、SIMフリーの端末を販売しているサイトEXPANSYSでのKindle Fire HDの価格はこの通りだ。
http://www.expansys.jp/amazon-kindle-fire-hd-7-16gb-236825/
公式で買った方が安い! アマゾン、恐るべし。
もはや、価格破壊と言ってもいいのではないか? いやいや、そう決めるのは早計だろう。スペックを見てから言うべきだ。というわけで、早速スペックも確認しよう。
iPad Miniのスペックはこちらを、Nexus 7のスペックはこちらを、それぞれ参考にしていただきたい。パッと見た感じで、7インチタブレットとしては重い印象を受ける。ただ、バッテリー性能はKindle Fire HDに軍配が上がりそうなので、その分と考えれば問題ないだろう。
“買う”と決めた3つのポイント
ここから先は、Kindle Fire HDのみの話となる。サービスの部分としては他のKindleの話も含まれるが、メインに据えるのはあくまでもKindle Fire HDだ。
さて、私が「Kindle Fire HD、買うしかねぇ!」と思った理由は3つだ。
1, 価格
まず、なんと言ってもこれが第一だ。他を圧倒する驚きの低価格。なぜこんな低価格が可能になったのか。その理由はAmazonのCEO自らが述べている。
[11日 ロイター] 米オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は11日、英BBCとのインタビューで、同社の端末「キンドル」を「原価」で販売していることを認め、コンテンツの売り上げから利益を上げていると説明した。
なんとKindleは原価で販売されている。Kindleの購入者がコンテンツを買って、初めて利益が出る仕組みとなっているのだ。なるほど、これは価格競争で日本企業や中国企業、それどころかGoogleやAppleも勝てるはずがない。
この売り方はコンテンツを大量に所持しているAmazonだからこそできる方法だろう。ちなみに私もすっかり忘れていたが、Amazonは元々本屋だ。魅力的なコンテンツには事欠かない。そのうち、Amazonは無料で端末を提供しだすのではないか?
2, 無料のクラウドストレージ
「タブレット端末でストレージが16GBって結構少ないんじゃない?」と一瞬思ったが、それはこの表記により解決された。
無料で好きなだけAmazonコンテンツを保存できるクラウド
Amazonのコンテンツは、全て無料のクラウド上に保存できるというのだ。どれだけ映画を買っても、本を買っても、音楽を買っても、全てクラウド上に保存することができる。ストレージの問題とはおさらばだ。
動画や写真を撮るなら、なお問題が残るかもしれないが、幸か不幸かKindle Fire HDにはフロントカメラしかついていないため、その問題ない。だから、純粋にコンテンツがストレージ問題に直結する。さよならストレージ。
3, 魅力的なコンテンツ
そして、極めつけがコレ。Amazonにはいくつの電子的なコンテンツがあるか、数え始めると気が遠くなりそうだ。
「Amazonのコンテンツは他でも買えるだろ?」まあ、確かにそうだ。しかしそれはストレージを圧迫する。Nexus 7は最大で32GBしかないし、iPadなら64GBあるがお高い。それなら無料のクラウドストレージがあるKindle Fire HDという選択肢が、ベストだと考えた。
ちなみに、心を一番くすぐったチャッチはこれだ。
太宰治が大好きな私にとって、これほど有り難いことはない。ありがとう、Amazon。
この魅力的な端末、Kindle Fire HDが届くは12月19日だそうだ。自分に少し早めのクリスマスプレゼントということにしたい。ああ、届くのが待ち遠しい!