皆様はブライアン・ハリガン、ダーメッシュ・シャア著『インバウンドマーケティング』をすでに読まれただろうか。インバウンドマーケティングを理解する上で非常に良質な本だ。すでに「タチヨミ」シリーズでご紹介しているが、まだ読んでいない人のために再度重要なポイントをまとめていきたい。内容は『インバウンドマーケティング』を参照していることをあらかじめご了解いただきたいが、文章構成において主観的な意見も考慮している。『インバウンドマーケティング』を読む際の補助となれば幸いである。
会社案内からの脱却
あなたの会社のWebサイトはWeb用会社案内ではないか?一方向にしか流されない放送ツール、つまり「メガホン」のようなサイトは一度訪問して適当にページをクリックしたら、二度と訪問されることはない。なぜならば、それは売り込みメッセージだけが豊富に盛り込まれているものの、訪問者を捉える魅力的なものは何もないからだ。
Webの機能を最大限に享受するためには、あなたの会社のWebサイトを再検証しなければならない。一方的なセールストークを伝えるツールと捉えるのではなく、有機的な人々が集えるハブであると捉えてほしい。
Webサイトをハブ化する
自社のWebサイトの構築に集中するだけでは意味がない。エネルギーの大半は、自社製品、自社のブランド力、業界、競合他社等「自社のWeb以外の場所で起きていること」にエネルギーを使うべきだ。自社のWebサイトとは別にコミュニティを構築する。そして、そのコミュニティであなたやあなたの製品にいつでもコンタクトできるようにする。最終的にはこうした外部での活動があなたのWebサイトに人を送り込むようになる。
1つひとつのWebサイトができるだけ多くの他サイトと繋がり、できるだけ巨大なネットワークを作る。これがWebサイトを「ハブ」化するということだ。
これはあなたのWebサイトを巨大な街にしてしまうイメージと同じであり、この街をより多くの情報や訪問者のトラフィックが流れているようにすることが必要である。
あなたの顧客に見合う価値ある情報を創る
アウトバウンドマーケティングからインバウンドマーケティングへの変更。最も注目すべき変更点は、あなたの意識である。押し売りから見つけられるようにしなければならないからである。
ただし、見込顧客から「見つけられる」ようになるためには、あなたの会社が提供する商品およびサービスが「突き抜けている」必要がある。
言葉を換えると「ユニーク」「注目に値する」ということになるだろう。
なぜならばインターネット効果を使うとういことはより多くの見込顧客にアプローチできる一方で、ライバルとの戦いも熾烈になるからである。これはあなたの情報が競合他社にも筒抜けになるからだ。したがって、徹底的に突き抜けていかなければ他社に追随され、差別化ができなくなるのである。
突き抜け戦略
突き抜け戦略は2つある。
市場の伝統的な境界線を踏み越え、代替のアイデアを発想する戦略
既存ルールが支配する市場の中でもとにかく世界1を目指す戦略
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