「クラウドストレージ」「クラウドに保存されます」
ネットをやっていたら、こんなフレーズを一度は聞いたことがあるかもしれません。もしかしたら、みなさんもクラウドのサービスを使っているかもしれませんね。DropboxやEvernoteが、代表的なクラウドのサービスです。
でも、クラウドって何のことか聞かれたときにみなさんは説明できますか? クラウドのサービスを使っていても、なかなか理解しにくいものだと思います。
今回はクラウドサービスについて解説します!
クラウドって?
クラウドの英語表記はCloudとCrowdの2種類ありますが、今回説明するのはCloudの方です。これを日本語訳すると雲になりますね。実はこの雲こそが、クラウドの正体なのです。
普通は使っているパソコンやスマートフォンにデータが入っていなければ、そのデータを見ることができません。でも、インターネット上にデータをアップロードすることで、インターネットに接続できるパソコンやスマートフォンがあれば、いつでもデータを見ることができます。
そうは言っても、よくわからないですよね? 図で表すとこんな感じになります。
ちなみにこの形式を図にするとき雲が使われることから、クラウドと呼ばれるようになったようです。
なぜクラウド化するの?
世の中では、盛んにクラウド化が叫ばれています。
例えば、iPhoneを使っている方はiPhotoという画像をクラウド上に保存するサービスを使っているかもしれません。Evernoteを使っていれば、クラウド上にノートを保存することができます。このように例はいくらでもあげることができます。
ではなぜ、データをクラウド上に保存するようになったのでしょうか?
ひとつに、ユーザーのインターネット環境がよくなったというのが挙げられます。
みなさんが使っているであろう携帯電話(特にスマートフォン)は、数年で性能が格段に上がりました。処理速度は数倍以上になり、以前よりも操作のストレスが減ったことだと思います。通信速度も、3GからHSPAに移って上昇し、さらにはLTEまで普及しようとしています(通信速度の話は、こちらをご参照ください:就活で知っておきたいIT基礎知識@LTE)。
そのため、処理速度的にも回線速度的にもスマートフォンは手のひらの上のパソコンと呼んでもいいでしょう。
クラウドは特性上、データを受信する側の処理速度や回線速度が速くなければ機能しません。でも、手のひらの上のパソコンなら、有効に活用することができます。
だから多くのユーザーが使うようになり、一気に普及し始めたのです。
ちなみに、このクラウドという言葉自体は1997年頃からあったようです。しかし、当時の通信環境はそれほど良いとは言えず普及しませんでした。その状態から、1大トレンドまで持ち上げたのがGoogleです。
ネットワーク上のコンピュータを、ユーザーに意識させずに利用させる、という考え方は古くからありましたが、クラウドコンピューティングという名前は、1997年、米国南カリフォルニア大学(当時)のRamnath Chellappa氏により命名されました。
その後はあまり使われませんでしたが、2007年、Googleの最高経営責任者であるEric Schmidt氏がこのコンセプトを再度提唱、Googleの提供する各種クラウドサービスが強力であることからあらためて注目を集め、現在では、コンピュータ業界の1大トレンドとなるキーワードになっています。
Googleのサービスのほとんどはクラウド化されています。ぜひ一度使ってみてください!