突然ですが質問です。みなさんはネット通販を利用していますか?
何らかのカタチでネット通販を使ったことがあるのではないでしょうか。ネット通販、便利ですよね。私もAmazonにはお世話になっています。
総務省が毎年発行している情報通信白書の平成23年度版によると、15歳以上の36.5%がネット通販を使ったことがあるそうです。
15歳以上におけるインターネットショッピング利用率は平成14年の20.8%から、平成22年には36.5%に達した
今回解説するビッグデータは、こうしたネット通販にも大きく関わってくる話です。
ビッグデータとは
ビッグデータとは、一言で言えばデータベースに蓄積した膨大な情報のことです。ビッグデータを分析して、サービスの改善やビジネスに生かすことをビッグデータの活用と言います。
ちょっと漠然としていて、わかりにくいかもしれません。先ほどあげたネット通販で例えて説明しましょう。
私がAmazonで何かを買ったとします。最近で言えば、私はAmazon Cloud Playerの出現で、音楽を買いまくっています。Daniel PowterのBad Dayを買ったとしましょう。
そうするとAmazonはすかさずそのデータを分析して、オススメの音楽を表示します。どうしてそんなことができるかというと、『このユーザーはDaniel PowterのBad Dayが好きだ』ということがわかるからです。
今までの私の行動履歴や、他の類似するユーザーがどういう傾向にあるかを分析することで、オススメをはじき出すことができます。
規模は小さいですが、これがビッグデータ活用の一例です。ちなみにこれをレコメンド機能と呼びます。
ビッグデータを生かすには
あらゆる情報が電子化され、ログとしてデータベースに蓄積するようになりました。
ただ蓄積させるだけでは、データはあまり意味を持ちません。当然『その蓄積したデータを有効に活用することができないか』ということになりますよね。そのデータを統計的に分析を行い、意味あるものにすることが、ビッグデータの活用です。
たとえば先ほどのAmazon、Facebook、Googleなどはビッグデータをうまく活用してサービスの改善をしたり、ビジネスに活用しています。
ただ、このデータ分析がくせ者で、あまりに巨大なデータであるため、なかなか手をつけられないものです。なんといっても、顧客の情報が数百GB、場合によって数百TB(テラバイト)になることも、しばしばあります。
この情報を処理できる技術的スキル、具体的には数理統計などの分析スキル、経営や事業開発などのビジネススキル、分散並列処理などのコンピュータースキルなどの多角的なスキルを持ち合わせた人材『データサイエンティスト』が、ビッグデータ時代に求められています。