Googleが元々左側にあった検索オプションを、上に移動させるという検索結果レイアウトの変更には、壮大な意図があったのかもしれません。その可能性が本日アナウンスされたKnowledge Graphです。
このKnowledge Graphは、アメリカでは5月から開始されていましたが、数日中にはイタリア語・フランス語・日本語・ロシア語・ポルトガル語に対応し、それぞれの国で開始します。
Over the next few days, when you search in Spanish, French, German, Portuguese, Japanese, Russian, or Italian, you’ll start seeing new answers from the Knowledge Graph — our project to map out real-world things as diverse as movies, bridges and planets. You can now quickly and easily discover new information relevant to your language and country.
Get smarter answers from the Knowledge Graph from Português to 日本語 to русский—Inside Search
Knowledge Graphは検索ワードに関連するデータを結果として表示する機能です。日本で使えるようになるにはあと数日はかかるので、Googleのアナウンスから引用すると、『白鵬』を検索したとき、白鵬の所属する相撲部屋や横綱であるという情報、体重や生年月日などの情報も検索結果に表示されます。
場所は下記画像の通り検索結果右側に。検索結果画面窮屈にしないため、レイアウト変更が必要だったわけですね。
内容はこのように表示されます。
また、同じ単語でも、違った意味を持った言葉も存在します。いわゆる同音異義語や、同姓同名の人です。Knowledge Graphは、表示する情報を個人によって変えることができるようです。
This is more than just translation. The Knowledge Graph needs to account for different meanings of the same word — “football” means something quite different in the U.S. than in Europe. It also needs to recognize what’s most important in a particular region.
なぜこんなことが可能かと言えば、2つ理由があると思います。位置データを参照することで、大まかな場所を特定し、地域に合った結果を表示することがひとつ。もうひとつが、Googleが所有する膨大な個人の趣味趣向データに基づいているためでしょう(こちらはあくまで推測ですが)。
対応する単語は5億7千万、単語の関連性定義も180億を超えているため、非常に精密な結果が出るとのこと。もはや雑学クラウド辞典といっても過言ではなさそうです。