皆様はブライアン・ハリガン、ダーメッシュ・シャア著『インバウンドマーケティング』をすでに読まれただろうか。インバウンドマーケティングを理解する上で非常に良質な本だ。すでに「タチヨミ」シリーズでご紹介しているが、まだ読んでいない人のために再度重要なポイントをまとめていきたい。内容は『インバウンドマーケティング』を参照していることをあらかじめご了解いただきたいが、文章構成において主観的な意見も考慮している。『インバウンドマーケティング』を読む際の補助となれば幸いである。
突き抜けたコンテンツ工場をつくれ!
あなたの会社がお客様から「見つけられたい」のならば、突き抜けた製品を用意するとともに、Webサイトのコンテンツも突き抜けたものを用意しなければならない。
突き抜けたコンテンツはリンクを増加させる。外部リンクは2つの利益をもたらす。
ウェブサイトに良質な訪問者を招き入れること
Googleにシグナルを送ること
つまり、起点は突き抜けたコンテンツにあるわけだ。ウェブ上で勝ち組になっている会社のほとんどは、社内に「コンテンツ工場」を有している。それらの工場が作り上げるコンテンツの1つひとつが外部から沢山リンクされ、それらの外部リンクがグーグルの検索対象となり、さらにはソーシャルメディアを通じて口コミ的に情報が伝播する。
優れたインバウンドマーケッターはそうしたメディアを有する企業から多くを学び、自らも半分は伝統的なマーケッターの仕事を、別の半分はコンテンツ工場の仕事を行っているのだ。
突き抜けたコンテンツ
さて、突き抜けたコンテンツをどのように作っていけばよいのだろうか?
早く作れるコンテンツを作ること(業界についての記事、市場関係者向けの業界トレンドや商品情報、業界でのトピックするに関するセミナー)
優れたコンテンツを社内に秘匿しないで、公開していく
コンテンツの効果測定
コンテンツの効果測定は3つ。
外部からのリンク数
シェアを含むブックマーク数
グーグルにインデックスされたページ数
良いコンテンツは必ずこれらの数字が大きくなる。
これらのマーケッターの仕事は伝統的なマーケッターの仕事が50%、残りの50%はコンテンツ工場の仕事
アウトバウンドマーケッターからインバウンドマーケッターの仕事の変化がわかって頂けるだろうか。今後マーケティング担当者の人材を採用するのであれば、伝統的なマーケティング一筋の人材よりも、ライターかジャーナリストを採用したほうがよいのである。
なぜならば、彼らは大量の突き抜けたコンテンツを作り上げることが重要だからである。ブログとはそういった意味で最も有効なツールなのである。
効果的なコンテンツを作るために
効果的なコンテンツを作るために、テーマを絞り込むことをお勧めする。内容は自社の業界における何らかの分野に特化したほうがよい。見てくれる人が限定されるかもしれないが、それでいい。記事の長さも①ページ以上の長文にはしないこと。書くべきことを1ページ以内で簡潔に絞り込んで書く。ハウツー、トレンド、新商品に関する分析、今後のイベント情報、最近読んだ本、映画、音楽、etc。
有益な情報を盛り込んでるものいいだろう。大事なことは継続であり、炎上を恐れないこと。