GoogleがAdWords広告の仕組みを初めて公開しました。
AdWords広告は、Googleの検索結果に合わせて表示される広告で、検索連動型広告とも呼ばれています。
この広告は『ブルーライト メガネ』と検索すると、その言葉と関係した広告が出てくるので、必要としたものが表示されます。この例で言えば、ブルーライトをカットするメガネが出ていますね。検索した言葉に応じて広告が出てくるため、ユーザーが興味を持つ可能性が、紙媒体の広告や電車の中吊り広告などよりも高くなります。
表示されるAdWords広告は、Googleが定めている独自指標『広告ランク』によって決まります。この広告ランクの仕組みを初めて公開したのが『広告の掲載順位を上げるには』です。
それでは、早速見ていきましょう。
広告の掲載順位を上げるには
1、ユーザーが検索をする
ユーザーが検索をすると、その検索結果が表示されます。
その裏では、検索ワードに入札している広告主の間で広告ランクに基づくオークションが行われ、検索画面に表示される広告と、順番が決まります。
2、広告ランクについて
広告ランクは2つの要素で構成されています。
1つは上限クリック単価です。上限クリック単価は、1クリックにつき、いくらまで支払うつもりがあるかを示す金額です。別名入札単価とも呼ばれます。
もう1つは品質スコアです。品質スコアはGoogleがそれぞれのキーワードに割り当てているスコアです。『魅力的な広告』や『適切なキーワード』、『広告やキーワードにあったリンク先ページ』が必要です。つまり、ユーザーがクリックしたくなる広告や、リンク先ページが魅力的であるほど、スコアが高くなります。
つまり、上限クリック単価+品質スコア=広告ランクということになります。この広告ランクが高ければ高いほど、検索結果ページの上の方に表示されるようになります。
3、品質スコアについて
品質スコアについて、『赤い帽子』の検索結果を例に説明しています。
1. サラの帽子店
上限クリック単価の設定は10円。
検索キーワードである『赤い帽子』の魅力がよく伝わってくる広告が作成されており、品質スコアが高い。
(例:『赤い帽子 購入』『赤い帽子 花柄』『赤い帽子 レディース』等)
リンク先ページには、『赤い帽子』がすぐに見つけられる場所に表示されており、品質スコアが高い。
2. グローバル・ハット
上限クリック単価の設定は20円。
検索キーワードである『赤い帽子』の魅力があまり伝わってこない広告であり、品質スコアがあまり高くない。
(例:『帽子』『グローバル』『帽子 購入』等)
リンク先ページで、『赤い帽子』がすぐに見つけられる場所にはなく、品質スコアがあまり高くない。
この例では、サラの帽子店の方が上限クリック単価が低かったものの、品質スコアではグローバル・ハットを上回っています。
そのため、広告スコアではサラの帽子店が上回り、サラの帽子店の方が上位に表示されます。
つまり、広告スコアを上げたい(=上位に表示させたい)場合は、品質スコアを重視した広告作りが必要というわけです。
3つのポイント
AdWords広告で上位に表示させるために、重要なポイントは3つにまとめられます。
- 充分な入札単価を設定する
- 品質スコアを重視した広告作り
- 企業ではなく、ユーザーの視点に立った広告を作る
SEOでも同じことが言えますが、Googleが重要視しているのはそのページがユーザーにとって有益かどうかです。
このポイントを守って、Google AdWords広告を適切に運用していきましょう。