Facebookが以前行ったユーザー投票で、Facebookと系列会社(Instagram)は情報共有が行えるようになりました。
それを踏まえて、Instagramが2013年1月16日に利用規約とプライバシーポリシーを変更すると発表しました。
ひとまず、Instagramが本日(12月18日、現地時間17日)発表したところを確認してみましょう。
Instagramブログ内容
Instagramはブログで、この規約改定はいくつか重要な要素があると言います。
- アップロードした画像の所有権と、閲覧範囲についての変更は無い
- Facebookとの情報共有をスムーズに行えるようになり、より効果的なスパム排除が行えるようになる
- スパム排除、不正利用防止によるユーザー保護
- Nothing has changed about your photos’ ownership or who can see them.
- Our updated privacy policy helps Instagram function more easily as part of Facebook by being able to share info between the two groups. This means we can do things like fight spam more effectively, detect system and reliability problems more quickly, and build better features for everyone by understanding how Instagram is used.
- Our updated terms of service help protect you, and prevent spam and abuse as we grow.
Privacy and Terms of Service Changes on Instagram—Instagram blog
要はFacebookとの情報共有を強化する、ということで、ここまでは事前に分かっていたことだと思います。より詳しい情報を知るには、利用規約改訂案を読む必要があるようですね。
Instagram利用規約改訂案
利用規約の改訂で重要な部分は『Facebookとの情報共有の強化』です。というわけで、それに関連する言葉に注目して見ていけば、大まかなところを把握できるでしょう。利用規約改訂案で言うところの『3. SHARING OF YOUR INFORMATION』がそれに当たります。
Instagramのグループ企業(要はFacebook)は、ユーザーデータ(位置データや使用状況データetc…)とコンテンツを共有することができます。この共有により、InstagramとFacebookはユーザーデータを的確に分析できるようになり、ユーザー体験の向上につながります。また、ユーザーが定めた公開範囲は尊重されるため、基本的には公開範囲の変更はされません。
Facebook(またはInstagram)は共有したユーザーデータを基に、より細かいターゲット広告を配信することができます。
Privacy Policy—Instagram:http://instagram.com/about/legal/privacy/updated/
だいたいこの辺りがFacebookとの連携の項目になるでしょうか。
さらにもうひとつ、ネット上で話題になっているところがあります。Instagramにアップロードした写真が無断でFacebook広告の素材として利用されるという懸念です。
撮った画像が無断で広告素材に? 『Instagram』新規約の発表により退会方法が注目集める—ガジェット通信:http://getnews.jp/archives/279385
利用規約の『Rights』で、「Instagramは写真の所有権を主張しない代わりに、表示を限定している写真を除き、投稿された写真を、ユーザーにロイヤリティーを支払うことなく、プロモーションや広告の素材として、企業から使用料を受け取ることができる」としています。
実際にどのように使われるかはまだ不明ですが、確かに不安を感じてしまうかもしれません。