Facebookがテストをしていたモバイル広告ネットワークの展開を一時的に中止したようです。
このモバイル広告ネットワークは、モバイルサイトやサードパーティーのモバイルアプリに対し、Facebookのユーザーデータを基にしたターゲティング広告を配信できるというものです。まだテスト中なため、一部の広告代理店を通じてのみ配信されていました。
Facebookの広報担当者が送ったメールによると、
我々はモバイル広告ネットワークのテストを中止しました。テスト中に受け取ったフィードバックはポジティブなものだった。しかし、我々は今後モバイルのニュースフィード広告にフォーカスしていきます。今回のテストは、将来に向けて非常に有効なものとなりました。
Facebook pulls back on crucial external ad network—VentureBeat:http://venturebeat.com/2012/12/19/facebook-external-ad-stop/
とのこと。
一方で、Techcrunchによれば、ニュースフィード広告の他に、これからFacebookがこれからフォーカスしていく広告はもうひとつあると言います。それがFacebook Exchangeです。
もし売上が目的であれば、再配属されたエンジニアと製品マネージャーと営業担当者たちが就くべき仕事はFacebook Exchangeのモバイル対応に違いない。[アップデート:事実、情報によるとFacebookは、FBX広告を掲載している需要側のパートナーに対して、再ターゲティングのモバイル版に実用性があるかどうかを尋ねている。開発には長期間、恐らく一年かかるかもしれないと考えられているので、実現するためにFacebookがさらに人材を必要とするとしても不思議はない。]
Facebook、薄利の広告ネットワークを中断し、儲かる再ターゲット広告をモバイル化—Techcrunch:http://jp.techcrunch.com/archives/20121219facebook-exchange-mobile/
Facebook Exchangeは、いわゆるリターゲティング広告と呼ばれるもので、クッキーの閲覧履歴を使って広告を配信するものです。このFacebook Exchangeは効果が非常に高く、ウェブ広告の王者Googleと肩を並べつつあるとも言われています。
– 4x higher Click-through ROAS compared to retargeting on the traditional ad exchanges
– 2.2x higher post-click conversion rate
– 6.5x less Cost per click-through order (CPA)
– 18% – 30% lift in FBX conversions when comparing against control test of usersFacebook Exchange: The biggest new channel for large, direct response marketers since paid search—Triggit:http://blog.triggit.com/facebook-exchange/
TellApartのジョシュ・マクファーランドCEOは、「この分野ではこれまでグーグルのダブルクリックが突出しており、他社は太刀打ち出来なかった」と語る。「そこに3か月前にフェイスブックがFBX(Facebook Exchange)をもって現れ、ダブルクリックに匹敵するほど高いパフォーマンスを出すようになっている」
ウェブ広告、勢力図の塗り替えを狙うフェイスブック—Wired:http://wired.jp/2012/12/19/facebook-exchange-2/
Facebook Exchangeを強化するのであれば、モバイル広告に出てきたものが『ユーザーの望むもの』になり、ユーザーはそれほどストレスを感じずに広告による売上を伸ばすことができるのではないでしょうか。
また、閲覧履歴を利用した広告(しかもモバイルだけでなくPCの履歴も使える)であるため、コンバージョンレートの上昇も期待できます。